たちつてと
『たすけて!』
普段の生活では滅多に聞かないセリフ。
誘拐されそうになった時。
不良に囲まれた時。
底なし沼にハマった時。
奴隷として売り飛ばされそうになっている時。
街角でその声がしたら、いつもそれが物語の起点になる。
事件の匂い!
できれば女の子か、小さい子供の声がいい。
市長とか、お爺さんとかだと、もうそのまま死ぬと分かって切ない。
『血が出てるじゃないのっ』
無茶をしてヒロインの窮地を救った後、ヒロインが主人公にかける言葉。すぐにハンカチを裂いて包帯代わりにしてもらえるぞ。
ちなみに怪我の程度は「かすり傷だ。気にするな」くらいで。
腕があり得ない方向に曲がっていたり、下半身がグチャグチャな深刻な怪我だと、血が出ているよりも言わないといけないことがある。
ちなみに止血する時は、心臓よりも高い位置に傷口をもっていき、手首や、脇など、傷口と心臓の間の動脈を圧迫するのがいい。
ただし、そんな描写をするとテンポが悪くなるので『応急処置の手引き』を書いている作家以外は、ばっさり省略したほうがいい。
ちなみに、首から上の止血のために首の動脈を押さえると、とどめを刺すから絶対にダメ。
『つ……強い』
なんかすごいアクションシーンなのに、いまいち、迫力が伝わらないなぁ~って時に、相手に言わせるといい言葉。
このセリフを使う人物が、強ければ強いほど、相手がものすごく強いことになるから、とても便利で分かりやすくなる。
数十人に囲まれた主人公が、空白行の後で、敵のリーダーにこのセリフを言わせると、読者は「この空白行の間に、すごい戦闘があったんだ」って思うから不思議。
そのとき、主人公の足元には、大量の敵の死体を並べておくこと。
『敵の敵は味方って言うだろ?』
ライバルと共闘する時、言わせたい言葉。
別に「敵の敵も敵」でもいい気はするけど、それだと物語が殺伐としちゃう。
でも、信用できない味方であることは間違いない。
この言葉で、薄っすい友情が成立する。
これデスゲーム展開の小説で使うと、『陣営』の概念ができるから、面白いよね。
次点:「でゅふふ」これを簡単に使える人の気がしれない。
次点:「てへぺろ」これ、もう死語化してるな……。
『トゥンク』
ラブコメ必須の心音。
些細なことでときめく心の声。
ドキッが、トクンになり、それがトゥクンになって、茶化したトゥンクになったと聞くが、定かではない。
間違いなく心不全の音です。
でも「これ、セリフか?」と言われると……心拍数が上がる。
既に死語化が始まっているかもしれない。
★★★作者より★★★
毎日13時頃と18時頃に更新しますー!
普段は真面目なのを書いています!!
【ショート】胸チラチラ見ちゃう問題【むねチラ】
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