かきくけこ

『考えてるわよ! うるさいわねっ!』

 全然いいアイデアが思い浮かばないヒロインのセリフ。

 知恵を使わなくてはいけないシーンで、とっさの判断が要求されるケース。

 たいてい、ロクでもないアイデアがでる。

 いいアイデアが出ちゃうと面白くない。

 あと公募で、まだプロットがない状態なのに、締め切りだけが近づいてきて、作家友達が心配してくるときにも使う。

次点:「か、金か? 金ならある!」乱暴されたくないときに。




『きっとまたどこかで逢えるよね?』

 どこかに旅立とうとする主人公にヒロインが最後に言うセリフ。

 高確率で二度と会えない。

 会えたら会えたで「またあんた?」となるので、もう会わない方がいい。

 あまりPVが付かなかったWeb小説で、第三話まで♥をつけてくれた読者が一人だけいたとき、第四話以降のPV0を数日眺めながら、作者が心の中でつぶやくセリフでもある。




『くっ……殺せ!』

 別名「くっころ」で知られるセリフ。

 辱めを受けるくらいなら、殺してほしいという意味で使われるため、たいてい捕虜の状態か、下着同然の恰好をさせられている戦士系ヒロインに使われる。

 男キャラが安易に使うと、本当に殺されることもあるので注意。




『ケダモノっ!』

 ケダモノに使う。ヒロインに言わせたいセリフ。

 おじさんキャラは使わないが、それはそれでコメディとしてはアリ。

 稀に、何か誤解されている主人公に向けて使うこともある。

 もふもふしていない、イキりたったナニかを抱えた、本当にケダモノな相手に使うことも当然あるが、投稿先によっては利用規約で登場できないこともある。




『この戦いが終わったら』

 この戦いで死ぬキャラクターのセリフ。

 別命「死亡フラグ」。

 この後、告白しようが、田舎で畑を耕そうが、結婚をしようが、関係なく死ぬので、気にしなくていい。

 基本、ささやかな人並みの幸せを願うのがいい。

「この戦いが終わったら、億単位の高層マンションを転がして、キレイなお姉ちゃんを両脇にはべらせて、悠々自適な暮らしを狙っているんだ」

 的なことは言いだすと、そいつは、生き残る確率が高い。

 もしも冒頭に出てくると、主人公の目的に関係してくるので、便利でもある。

 言わせたら、早めに殺そう。

 このセリフを言ったキャラがいつまでも生き残っていると、いつ死ぬのかなぁって、気になって集中できない。

次点:「このとおりだ! 殺さないでくれ!」卑屈な命乞いNo1



★★★作者より★★★

毎日13時頃と18時頃に更新しますー!

普段は真面目なのを書いています!!


【短編】大きな戦争の小さなクリスマス休戦

https://kakuyomu.jp/works/16818093087732111437

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