一度は使ってみたい憧れのセリフ大全 ～ラノベ編～

あいうえお

『あんたが、ここのボスかい？』

　主人公が序盤や中盤の敵の拠点に乗り込んだときに是非。

　現代ファンタジーでもハードボイルド探偵ものでも使用可能。

　このセリフを聞かされるくらいのボスはたいてい弱いし、場合によってはただの中間管理職や地域のエリアマネージャー程度なので、なんか切ない。必ず倒される相手なんだよなぁって思いながら読んでる。

　この場合のボス役は、怖そうではあるが、まともな恰好の人物が多い。一目でそれとは分からないところが良い。

『いいもんだな。友情って』

　青春学園ものの安いシメの言葉。夕焼けが似合う。

　バトルものでも使える万能性の高いセリフで、中身がどうしようもない話でも、最後にこれで終わらせると、なんか良いことを言った気分になる。

　いいもんの後は「友情」以外に「青春」を使いたがる人がいるが、普通、青春ど真ん中にいる人間は、いまが青春とは思ってないことが多いので、違和感がある。

　最近は友人や青春がない人の方も多いので、使いにくい言葉。

次点：「いでよ！」何かが出てくる！

『嘘だろ？　……嘘だと言ってくれっ！！！！』

　最後の敵の正体が、親友や彼女だったときに。もしくは裏切り者の正体が判明した時のリアクション。悲劇ファンタジーのオチとしても最高の台詞。

　主治医の会話を立ち聞きして、彼女や親友の寿命が僅かだと知った時の病院の廊下でも使おう！　見舞いの花束をバサリと落とすといいぞ。

　ちなみに現実の世界では公募で落ちた時にも使用する。友達が自分よりも先に商業作家になったときにも使える。いつも利用していた添削屋さんが、締め切り直前で「受付中止しました」となっているときにも使える。

　しかし友達が「もう作家活動やめるわ」って言う時にはほとんど使わない。

　不思議。

『えーっと……違うんだ。ちょっと、落ち着いて話を聞いてくれないか？』

　主人公の正体がバレそうな時は、これ。

　とりあえず、この場をどうにかしたい必死の抵抗だが、何も違わない。

　変身ヒーローもので、隠された秘密がバレるって、ドキドキする！

　でもド変態な恰好の時は、重い空気が漂う。

　配信うっかりモノでも使用可能。

　浮気がバレた時も使える汎用性の高さ。

『お前たちは先に行け！』

　一人で強い敵を食い止めたいときに！

　自発的に言うのはカッコいいけど「俺たち先に行きたいから、お前、ここで残ってくれない？」って言われるのは、とてもカッコ悪い。

　脇役の自主性が問われるセリフ。脇役になら率先して言おう！

　学園ものではあまり使わないけど、筆者は高校時代に、掃除の時間に遊んでいて化学室のビーカーの棚を倒した時、職員室の前で友達に使ったことがある。

次点：「俺一人で十分だ」まあ、似たようなもんだよね。

★★★作者より★★★

創作の合間に書き溜めていたやつをリリースしますー！

毎日13時頃と18時頃に更新しますー！