第6話 被害者K
「首なし死体事件の速報です。日本中を震撼させている事件ですが、事件発生から彼是1ヶ月が経とうとしています。そして…誠に残念な事に昨日の深夜、また…新たに首なし死体が、愛知県岡崎市のモーテル「シャチ」の一室で発見されました。それでは詳しい事件の経緯を追って行きたいと思います。最近愛知県で起きている首なし死体ですが、最初の事件は廃墟となって居た民家から発見された豊明市の43歳の男性Tさん、2人目の被害者はS高校の使われていない倉庫から発見された、名古屋市瑞穂区の36歳男性Kさん、そして…昨日深夜またしても愛知県岡崎市のモーテル「シャチ」の一室で新たに、首なし死体が発見されました。この猟奇的殺害事件首なし死体ですが、首切断には鋭利な刃物ノコギリのようなもので切断された事がハッキリと、、、、、、、、、、、、、、、、」
事件のあらましが、大々的に報道されてからというもの、日本中を恐怖のどん底に突き落としている摩訶不思議な怪奇事件だったが、進展しないまま彼是一か月が経った。それでは今度は2人目の被害者Kの首なし死体事件を、深く掘り下げて行こう。
2人目の被害者はS高校の使われていない倉庫から発見された、名古屋市瑞穂区の36歳男性Kさんだった。
この男性はブルジョアで知られるお金持ちの子女達が多く通う、私立の有名高校の先生だった。そして…勝君と謙太君はこの学校の生徒だった。
どうも……このK教員夜の学校の見回りをやっていて、見てはいけないものを見たらしい。
それでは……見てはいけないものとは一体何なのか?
この高校は偏差値の高い県内でも有数の進学校である。富裕層の子女が多く通うこの高校は、設備も最新鋭の設備で整えられているので、県外からも多くの生徒さんが通っている有名校。その為寮も完備されている。
よくアニメやドラマで、先生か警備員が夜懐中電灯を持って、教室を見回り確認しているシーンを見るのと思うが、当然不審者がいないかとか、鍵が閉まっているかの確認をしているとか?もあるが、寮や下宿生活の生徒を抱える学校は、見回りがある。
その理由は、保護者と生活していないのでその権利を行使できないため、青少年条例などに基づいて、構内(学校内や寮)での生徒の安否確認が必要になるからだ。
普通は、校則などで構内の立ち入りや利用を制限しているので、それに基づいて見回りや施錠をすることになる。忘れ物などでどうしても構内などに入りたい場合は、教員や警備員への連絡が必要だ。
***
それではその……見てはいけないものとは、いったい何だったのか?それが……先生が夜の見回りに出掛けると、男の子2人が使われていない倉庫で裸で抱き合っていたと言う話だが、その光景を見た学校の帰りに先生は殺害されてしまった。
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