久しぶりのはずの日常
「○○はいいな。いつも褒められて。○○ももっと褒められるように頑張りたいな」
「見て見て。テストで100点取ったの!これで○○も褒められるかな」
「どうして○○の事庇ったの?○○は別に大切にされてないんだから○○が死んじゃダメだよ…」
目を開けぼやける視界で見える白い天井
静かな空間に鳴る心電図の音
ここはどこ
どうしてこうなったんだっけ
さっきの女の子はだれだっけ
そんな事を考えていると扉が開いた音がしたと思えば何かが割れた音がして声が聞こえた
「やっと起きてくれた」
声を震わせ自分を抱きしめながら涙を流す母
「本当によかった…」
僕の顔を見て安堵の笑みを浮かべる父
その後父と母から僕は事故にあって、いつ死んでもおかしくない状態で1年以上ずっと眠り続けていた事を聞いた。
その後検査の結果後遺症もなく僕は明日退院出来ることが決まった。
医者からは本当に信じられない。何か不思議な力で治したと言われた方が信じられると本当に驚いていた。
次の日僕は退院し家へと帰った。
父と母とご飯を食べながらこれからの学校の事などを話している時夢の女の子の事を思い出し
「僕って女の子の知り合いいたっけ?」
「何言ってるの?○○だって女の子の知り合いくらいいるでしょ。」
「そうだそうだ。学校とかにまた戻ったら会えるんじゃないか?」
「そうだよね…ごめんなさい。変なこと聞いて。」
「起きたばっかりなんだからしょうがない。今日は早く寝て大丈夫そうなら明日とかにでも学校に行ってみればわかるかもよ」
「そうだね。ありがとう」
食事が終わり、自分の部屋へ向かう手前で何も無い部屋を見つけてこんな部屋あったっけと不思議に思いながら自分の部屋へと戻り眠りについた。
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