第14話離婚の理由・・・。
今は天国に居るらしい。
「離婚も再婚も甲くんはなんで離婚したん?」
「えっと・・・。」
喧嘩したとき、黙り込むからもう信用出来なくなって、離婚を提案した。
ほどなくして一回り下のスナック経営者から今の「嫁はんを紹介されて料理が美味しかったからとんとん拍子に結婚
した。」
と、説明しておいたが、ミーちゃんは理解してくれたかな?
「そやけど、アンタは急性期の時にあんまり喋れなくなっとったけど、最近はスラスラ喋ってるやん?甲くんの何がそうさせたの?」
ミーちゃんは僕の事を心配
してくれて片時も目を離さず観てくれているがミーちゃんの最愛の息子2人、和治(カズハル)くんと仁(ヒトシ)くんは観てあげなっくても良いのかな?
「親子やから直ぐに異動できるねんよ?血が繋がっとうからやで?」
血縁関係の事か・・・。
僕が思考を巡らせたら直ぐに答えが出てくる。
所謂ミーちゃんが憑依しているからだった
「和治と仁は結婚してくれて、孫まで産んでくれたからこれでもうおばちゃんは安心したわ・・・。」なんかホッとしている様なミーちゃんの
脳波が届いた。
僕はそれにこたえられなかったし、カズくんとおは焼き鳥屋を経営した時に祝に来てくれて、それ以来会って居なかった。
仁クンは母親宛の年賀状の家族写真を観ただけで、リアルに会って居なかったからだ。
「ほんならおばちゃんはボチボチ行くわな・・・。」
「甲くんも元気で頑張りな?」
「ずっと観とうから。」
「トシカズちゃんも観とうて、いうとうから、ほんならな?」
「バイバイ!」
ミーちゃんの気配が消えた!
待って!
「盆には来てくれるんミーちゃん?・・・」
答えは無かった。
泣きそうになって部屋中探し回ったが、四畳半のサーキュレーターの後ろの
陰に隠れてチョコンと、ミーちゃんの中学進学祝いの万年筆が置いてあった。
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