第6話後ろ髪を引かれる
小さい頃、喘息を発症した苦しそうな僕の背中を擦ってくれたし、僕が中学に上がる時、祝いに万年筆を贈ってくれて、担任の話に「甲ちゃんの山名先生は私が中学生の時と同じ先生よ!?」
と、言って喜んでくれた。
そんなこんなを想いだし、ミーちゃんが僕の顔を観て安心したかの様に寝息を立てて、寝入った頃を見計らい帰る事にしたが、看護婦に「もう帰るの?」
「起きたら寂しがるよ?」と言われて後ろ髪が引かれる思いで、結婚式の披露宴で彼女が着替える晴着の寸法合わせの時間が迫っていたので、西代の市民病院を後にした。
ミーちゃんは大曾根家の四人兄弟の4番目に生まれた末娘だった。
大
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