第5話お見舞い

大曽根家のどの親戚よりもミーちゃんおばちゃんに報告したかった。

 しばらくして満面の笑顔がミーちゃんの顔面一杯に形成されて、「分かってくれている。」嬉しくて安心した。

 くも膜下出血で倒れたミーちゃんは左半身麻痺の様で、右手を翳していたので、しっかりとミーちゃんの右手を握り締めた。

 両手で包んでいたが、誰よりもミーちゃんの右手は温かだった。

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