浜辺のキャンプ
ミンイチ
第1話
今日は浜辺までキャンプをしに来た。
キャンプといってもテントで泊まることもなく、朝に来て夕方くらいには帰るお手軽キャンプだ。
もうすぐ12時半なので、今はお昼を作っている。
家で仕込んでおいたスパイスカレーを温めて、簡易の焚き火では
飯盒の中にはいつも食べているジャポニカ米よりも細長いインディカ米──タイ米が入っている。
1週間ほど前に間違えてポチってしまったもので、家にもあと4kgほど残っている。
買ってしまったものはしょうがないので少しずつ消費している。
ご飯が炊きあがり、カレーも十分に加熱し終わったので、白いプラスチックの容器に盛り付ける。
盛り付け方はオーソドックスに左右に分けるものだ。
折りたたみ式の椅子と机を用意して、そこに座ってカレーを食べ始める。
目線の先には海面があり、その先にはビル群とそこを泳いでいる魚が見えている。
ところどころが錆びているが、いまだに形を保っているものが多い。
本当は魚をとってここで調理しようと思っていたが、いい道具を見つけられなかったから諦めた。
カレーを食べ終わったら、残り火で沸かしておいたお湯でコーヒーを飲む。
そんなに高いものではないが、ここで飲むとおいしく感じる。
海面の先を見ながらコーヒーを飲んでいるといつの間にか夕方の時間になった。
荷物を片付けて乗り物に積んでいく。
帰りはサンゴ礁跡を通るルートを設定して、瀬戸内海の家に向かって出発した。
浜辺のキャンプ ミンイチ @DoTK
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
同じコレクションの次の小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます