第2話 新しいスキル

家に帰ってきた。

いつも自分の部屋でご飯を食べるのに今日は、家族全員で食べたウタゲ並みに豪華な食事が並んでいた。

それをお腹いっぱい食べ過ぎてしまった。


「そうだ。アオには家庭教師をつけてやろう。ただし2歳になってからだがな。」


と言われて嬉しいのと悲しいのが混ざった。

元の原理が違うから、魔法を覚えるのも大変だなと俺は何度も思う羽目になるのだった。

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1歳の誕生日を迎えた。

気がついたら1年もったっているじゃないか。

早く帰ろうと思い、誕生日が終わってからすぐにドアを使って自分の部屋に入った。

すぐに時計を見て、日にちと時間を見たら、きた時と時間は変わっていなかった。

ということは今は向こうの時間は止まっている。

異世界に行き放題ではないか。その日から1年はドアをもう一度潜ることはなかった。

そしてあの力もこっちに反映されるのではと思い


〈ステータスウィンドウ〉


と思ってみたらなんと使えたのだ。

そこから考えると今異世界に行けるのは多分俺だけということはこの世界で現代最強ということではないか。と考えてこっちの世界を満喫したのだ。

これが現代最強になった理由である。

そして俺は今日、向こうの世界に行こうと思う。


〈異世界ドア〉


「じゃあ行ってきます。」


ここからスタートか。

確か1歳の誕生日の夜だったよな。

見つかる前に早く寝ないと。

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「お父様。この家の本を読んでもいいですか?」

「アオ本を読んで何をするのだい?」

「文字を読めるようになりたいのです。」

「いい心構えだな。ただし本がいっぱいあるから気を付けてけがをしないようにするのだぞ。」

「ありがとうございます。お父様」



「ダイアナ。歴史の本ってどれ?」

「あちらのほうにあります。おすすめのをとってきますか?」

「よろしく。」


≪この国は、異世界から来たといわれている、ユウキ カノミヤが作った国だ。その時は差別が激しかったが、この人が作った国は、差別を禁止したため人が多く入り、栄えた。≫

絶対作った人日本人だ。


〈ここには俺以外に向こうの人間がいるのか?〉

〈マスターが生まれる1秒前には存在していました。〉


ということは、この世界は現代の人がいつでも一人はいるようになっているんだ。


読み進めていくとこんなことが分かった。

この国は、異世界から来たといわれている、ユウキ カノミヤが作った国だ。

その時は差別が激しかったが、この人が作った国は、差別を禁止したため人が多く入り、栄えた。

そしてこの国の栄えるのに妨げになる邪神と魔王を封印してこの国を世界最大の国にした。とのことだ。


〈スキル言語理解を習得しました。このスキルは言語を理解し書くこと、読むことができるようになります。〉


スキルってこんな感じで増えるんだ。

この歴史の本のシリーズは読み終わった、今日はもう日が暮れそうだしこんなもんにしておくか。

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1歳の誕生日を迎えてから、家族全員でご飯を食べることができるようになった。そうだ今日のことを話そう。


「お父様、お母様、今日歴史の本を見ていたら、言語理解というスキルを習得しました。」

「すごいぞ。これで学者として、活躍間違いなしだ。」

「そんなにすごいのですか?」

「そうよ。そのスキルは、どんな文字でも読めるのだから、古代文字なども読めるのよ。すると古代魔法や原子魔法も使えるようになるのよ。」

「すごいなアオは。さすが僕の弟だ。」

「当然よ。私の弟なのだから。」


今日は、俺がスキルを習得できた記念日になった。

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