第6話 目覚めたらそこは...
目が覚めたら、そこは見たことのない部屋でもベッドの上でもなく、村の端っこの草むらであった。
「...ベッドの上でもないのか。そのまま放置されてたってことか」
案の定、あいつらは盗賊で村の物も色々盗まれたらしい。村は朝から大騒ぎだった。
「村のやつらもあいつらにやられてていい気味だぜ...」
よく見たら端っこでぶっ倒れている人が何人かいる。警備も倒れてる辺りあいつらにやられたのだろう。
「にしても...本当にどうするかな」
唯一発生したイベントは村が盗賊に襲われて終了。また村に外に出る機会が次いつ来るのか...
「とりあえず、ほんとに力をつけないと」
サボっていた筋トレだったが、そこら辺の盗賊にも勝てないようじゃ本当にマズい。
魔王討伐はこの際無理だとしても、せめて外で生き残れる力は欲しい。
「っていっても、筋トレしてどうにかなる問題でもないよな...剣とか使えないと...」
村の外に出て、ギルドのある街に到着するまでの魔物を倒せる力はせめて欲しい。
あの盗賊くらい強ければ恐らくこの周辺は生きていけるのであろう。
「目標が出来たのはいいことか...その点はあの盗賊に感謝だな...」
といっても、現状で力の差は天と地ほどあった。14歳になるまでにあのレベルに達せるのであろうか...まあ無理でもやるしかない。
「とりあえずこの村は絶対に出ないと行けないことだけは今日分かった。仲間とかは知らん。頑張って外で見つけよう。」
それから毎日、やっとトレーニングを始めた俺は気付けば14歳になっていた。
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