第4話 遂に初イベント
そしてなんやかんやで10歳になった。
え?話が飛びすぎている?
いや、代わり映えのない毎日だからなあ。
仕事して、たまに筋トレして...仕事して...
魔物とかでてくれたらとか思うのだが、そんな様子もない。平和そのものである。
ほんとに魔王は存在するのかすら怪しい。
というか、この村以外が滅びているのでは?と思うくらい何もない。
村の外に出ようにも、出たところで何も出来ないので意味が無い。
本当に平和なのか、それとも争いが行われているのか、何もわからない。
そういえば、村の同年代達からは避けられるようになったよ。顔がブサイク過ぎて普通に無視されてる。冒険者になりたいとか言ってるからなおさら変人扱いだ。
「うーん、はやめにこの村を出た方がいい気がしてきたな」
この3年間で情報を集めたのだが、どうやら冒険者になるためにはお金が必要らしい。
村の中では物々交換とかで仲良く暮らしてるせいでお金という概念が存在しなかったのだが、世界的にはどうやらあるらしい。そりゃそうか。まあ、見たことないのだが。
見たことのないお金の稼ぎ方など分からないし、そもそもお金がこの村に存在してないので村の外に出たら一文無しである。
どうすればいいのか...
そもそも武器も村の警備用の物しかない。
鍛冶屋みたいなところもなければ、そもそも材料もない。
村の外に出て魔物に出会おうものなら即死だろう。
あらためて無理ゲーすぎる。
なんでこんなに俺の異世界転生は難しいのか。
そろそろ何かしらイベントがあってもよろしいのでは?女神様?見てます?
毎日毎日村の仕事をするだけの異世界転生ってなんですか?これ、何が面白いの?
「諦めてこの村に骨を埋めるか...」
そんなことを考えていたが、遂にイベントが起きたのであった。
「おい!この村に勇者様がいらっしやったぞ!!!!歓迎会の準備を!!!」
そんなことを村の警備役が大声で知らせていた。
「きたか!遂にイベントが...ここしかない!」
俺は勇者様に会うために仕事を放り投げて走り出したのであった。
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