見えない敵がいつの間にか? こんな大勢に増えている!?
神石水亞宮類
第1話 見えない敵がいつの間にか? こんな大勢に増えている!?
僕は日頃の鬱憤を、SNSに面白おかしく書いていた。
それが僕なりのストレス発散方法と思っていたからだ!
僕のSNSを読んでくれた人も楽しくなるような内容に仕上がっている。
でも? 僕がどうしても我慢できない事がありその日は淡々と自分の
不満を書いてしまった。
後で少し後悔もしたが、その日はそのまま寝てしまう。
朝起きて、コメント欄を見ると? 僕に対して牙をむく内容を書いた者が
何人か居てそのうち、そいつらが僕の書く内容に対して誹謗中傷し始めた!
まだ最初は、そこまで酷くなかったのだがそいつらに賛同する者たちが
次々と増えていき、僕は毎日のように目を伏せたくなるようなコメントを
見るようになったのだ!
もうこうなってくると? “ストレス発散”どころじゃない!
僕の悩みがこの誹謗中傷する者へと変わっていく。
もう見たくないと思っていても、人は気になると見たくないモノも
見てしまうもの!
そのうち僕は精神的におかしくなっている事にまだ僕自身は
気づいていなかった。
会社の同僚に僕はこんな事を言われて、ハッとさせられる!
『お前さ、最近? ちゃんと寝てる?』
『えぇ!?』
『ご飯は? 食べてるのかよ!』
『・・・はぁ!? な、なんでそんなこと聞くんだよ!』
『自分の顔、見ろよ! かなりヤバい顔してんぞ!』
『“顔?”』
『“なんか悩みでもあんのか?”』
『・・・あぁ、実は?』
俺は会社の同僚に、素直に今までの事を話した。
そうすると? 僕の話を真剣に聞いてちゃんと相談に乗ってくれた
同僚がこう言ったんだ!
『そういうのは、“本当は無視してたらいいんだろうけど、、、?
お前がそうできないなら? 相談窓口って言うのがあるぞ! いろいろ
そこで話してみたらどうだ?”』
『あぁ、一度! 電話してみるわ!』
・・・最初は電話するのにも勇気がいった。
こんな事で電話して、なんかなるのかとか? 別に危害を加えられて
もいないし、自分が少し我慢すればいい話ではないのかとか。
でもさ、電話したら? 物凄く僕の話を何でも聞いてくれて、
正直、本当にホッとしたんだ!
それにもし、気になるようだったら? 誹謗中傷している者を
調べて【誰】が書いたか特定できるらしい!
僕はそこまでしなくていいと答えた。
もうSNSに書くのはやめよう。
僕の日常は、僕だけのモノにする!
・・・そうなると?
僕のSNSに書き込みをする者が減っていき。
誹謗中傷する者も自然に居なくなっていった!
ただやっぱりかなり酷い誹謗中傷がある!
『人の事ばかり悪く言ってるけど? 本当は自分が悪いんじゃないの?
先ずは自分の考えを改めろ! 本当にオマエがその人を悪く言えるのか?
よく考えるんだな!』
『そいつが死ぬ前に、お前が死ねよ!』
『ほんと他人事だよな? 自分で言った事ぐらい責任取って死ね!』
『ウザいんだよ! お前みたいな奴が社会のゴミだって言うんだ!』
『誰が誰の文句言ってんだ! 死ね!』
・・・正直、これらを読んでノイローゼになったよ。
僕はこの文章を見て、精神的に追い込まれた!
会社の同僚に相談して僕は心底良かったと思う。
こうやって、普通に今の僕があるのだから。
見えない敵がいつの間にか? こんな大勢に増えている!? 神石水亞宮類 @kamiisimizu-aguru
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