第3話 戸惑い 〜熱〜


『立花、ちょっと』




講義を終えた兄に

呼び止められて

教壇へと向かった




「なに?」



『お前、尾田とうまくやってるか?』



ドキン



「…‥う‥上手くも何も普通だよ。

 瀬木さんは殆ど部屋で仕事してるし。」




みんなは私たちが

兄弟なのは知ってるけど、

私としては構内では

あまりそういう風に

見られたくないのが本音。



「家賃や水道光熱費からも解放されたし、

 大学も近いし今までよりはラクだけど‥‥

 私の気持ちが追いつかないや。」




『そっか‥‥

 尾田は優しくしてくれるか?』



ドキン



………素っ気ない時もあるけど、

多分相当優しいとは思う。



出版社の人には

態度180度変わるけど……




昨日手首を掴まれたことを

何故か思い出す




『‥顔赤いぞ』



「う、うるさいよ!

 お兄ちゃんの馬鹿!!」




ニヤリと笑う相手を無視して

次の講義に向かう中、

バイブ音に気付いたが、

兄のせいで遅刻しそうな私は

取り敢えず急いで次の授業に向かった。




『立花』



「あ!‥安藤くんだ、久しぶりだね」



『だな‥‥ここ座れよ』



政治・経済の講義で

仲良くなった同い年の安藤くん



愛知県から都内に来ていて、

話しやすいのですぐに仲良くなれた

友達の一人だ。



男の子って苦手だったけど、

安藤君は何故だか分からないけど

すぐに仲良くなれた。




『最近顔見ないと思ってたけど

まさかまたバイト増やしたのか?』



「ううん、

 文芸の方へばっかり出てただけ。

 あとね、バイトなんだけど……

 全部辞めたんだ」



『はぁ!?』



安藤くんの声の大きさに

回りの視線が一気に向けられる



強制的にお兄ちゃんに

辞めさせられたが

正しいんだけどね‥



安藤くんも出版業界で

働きたい夢がある。



私よりもちゃんとした目標持って

ここに通ってるから、

同級生なんだけど尊敬もしてるんだ



『今日これで終わりか?』



ノートを取り出しながら頷いた



今日は二限までだし

終わったら久しぶりに

図書室でも行こうと思っていた。



『飯食べながら話聞かせろよ。な?』



「……うん」



それから講義中も私が考えるのは

やっぱり先輩のことだった



ご飯食べたかなぁとか

まだ寝てるかなぁとか



恋はしてはいけないけど、

五年前のように

勝手に思うだけなら

迷惑掛けないとは思ってる



どうしても傷付けてしまった

あの出来事があったから

やれる事をやっていきたい



瀬木さんが私のことを

覚えていたらまた

違ったのかもしれない




講義を終えた私たちは

大学内のカフェテリアに来ていた。

値段も学割が効くから

わたしにはありがたい場所の一つだ。




『それよりバイト辞めたって何だよ?』



日替わりのランチを二人で頼んで

窓際の日当たりのいい場所に

安藤君と向かい合わせで座っている



このボリュームでこの値段って

元取れてるのかっていうくらい

大満足なランチに口元が緩む



「…んんっ…えっとね‥

 新しいバイトはやってるけど、

 それが案外大変で他は辞めたんだ。」



大変っていうか……

やりがいもあって楽しいんだけど、

単に私の気持ちが大変なだけ。



ずっと一人暮らしで家事はしてたし

嫌いじゃないから嫌とは思わない。



ただ、あの部屋が広すぎるだけで

毎日の管理が慣れるまでは

大変だったのは事実だ



『クス‥立花って常に

 働いてるイメージあるからな』



「どんなイメージよ、それ。」



可笑しくて笑ってしまう



『なあ、あのさ‥‥

 今度休み取れたら

 一緒に出掛けないか?』



えっ?



パスタを巻き付けて

食べようとしてたフォークから

それがゆっくりとお皿に落ちていく。



安藤君と?



『時間に余裕出来たなら

 誘ってもいいだろ?

 立花いつも講義終わると帰ってたから

 なかなかチャンスなかったしな』




「うん…いいよ」



たまには何処かに出掛けるのも

いい気分転換になるかも。



ずっとバイトばっかりだったし‥‥



『ほんとに?』



「うん、出掛けよう」



何故か嬉しそうに笑う安藤くんに、

私も自然と楽しみになり、

ランチを済ませてから

手を振って別れた



今日の夕飯どうしようかな……



昨日のこともあって少しだけ気まずいし、

今日何食べます?なんて

メールでもしたら怒られるだろうか‥




「あれ……」



スマホを取り出して開けば

一件の着信とメールが届いてた



暑い日差しを感じ歩きながらも

開いたメールに

足が止まってしまう



「(……なにこれ)」



そこに届いていたのは

いつも通り瀬木さんからの

メールだったけど

仕事のメールじゃなかった


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帰ってきて


---------------------------


たった一言の読み取りにくい内容に、

どうして帰って来て欲しいかとか

書かれてないと戸惑ってしまう




電話帳から

本名の尾田 隼人の

名前を見つけて

すぐにコールした。



自分のスマホのメモリに

先輩の名前があるだけで

嬉しいけど、胸が苦しくなる



機械的なコール音を

耳に鳴り響かせながら

日差しを避けるために

木の下に移動した



暑っ‥‥

今日は真夏日だ、少し外にいるだけで

汗がじんわり滲む



コールが何度鳴っても

瀬木さんが出ないので、

家に帰った方が早いと判断した



スマホを閉じると

走り出した足は

どんどんスピードが

自然に上がっていく



ガチャ



「‥‥はぁ‥‥はぁ‥‥

 瀬木さん!いますか?」



思ったよりも早く走ったのか

私は額から流れる汗を手で拭い

リビングを見渡した



暑‥‥‥



ここにはいない……か



コンコン



「瀬木さん?」



ここにもいない……



だいたい仕事部屋にいることが多いけど、

それでなくてもリビングもここも

クーラーが入ってない時点でおかしい



鍵置き場となっている場所に

瀬木さんのキーケースが置いてあったから、

出掛けてはいないと思うんだけど‥‥



リビングから見上げた一つの

ドアに目を向ける。

いるとしたらあとは

あそこしかないから……



入ったことはないそこは

勿論瀬木さんの寝室。



住みはじめてからもずっと

鍵がかかってたし、

シーツや洗濯物は

部屋の外に置いていて

掃除はしたことがなかった



「はぁ……暑い」



もう一度汗を手で拭えば

リビングのクーラーを稼働してから

階段をゆっくりと登っていく



メール見たのだいぶ遅かったし、

家にいなかったらいいんだけど、

あんなメール見たら、

何かあったんじゃないかって

心配になる。





コンコン



「あの……立花です。

 瀬木さんいますか?」




‥‥‥‥‥‥……返事がない。

やっぱりいないのだろうか‥‥。

メールだけしてみようかな、

気付いたら返信来るはずだから



カチャ


えっ!?



静かな音と共に開いたドアに

振り返るけど

誰もいない



誰も出てこないってどういうこと?



恐るおそる

近くに寄り開かれたドアを

ゆっくりと開ければ、

視界に入ったのは足元に

見えたキレイな手だった




「……ッッ!!瀬木さん!!」



手だけで誰かなんてすぐに分かる。

ずっと遠くからみてた

憧れの人の手だから

絶対間違えない



乱暴にドアを開けて部屋に入ると、

そのすぐ横でぐったりと座り込む姿に

慌ててしゃがみこむ



「ツッ!…瀬木さん!!聞こえますか?

 瀬木さん!!」



どうしよう‥‥酷い汗……



こんなに暑いのに、

クーラーをいれてないのかは

様子を見てすぐに分かった



「やっぱり…………酷い熱

 瀬木さん!!

 救急車呼びますから!ね?

 待ってて下さい」




『……いい…それより…おかえり。』



うっすらとだけ開いた瞳が

いつになく辛そうで仕方ない



「……大丈夫じゃ……ない‥

 とりあえずベッドに行きましょう?」



こんなときに、

こんな苦しいのに、

私の大好きな優しい顔で

おかえりなんて言わないで



私よりも大きな体を何とか支えて

ベッドに寝かせた後

すぐにリビングにかけ降りた。



何か冷やすもの……‥



冷凍庫を開ければ、

あるはずないと思ってた

アイスノンが

あったことにホッとする



大きめのボールに

氷と水を入れてから

アイスノンとタオルを数枚かかえて

二階へまた急いだ





「瀬木さん…ちょっと頭動かしますよ?」



枕と瀬木さんの頭の間に

アイスノンを入れおえた私は、

氷水で濡らしたタオルで

滲んでた汗を何度も拭いていく



それにしても‥


この部屋暑すぎる‥‥



焦ってる私は額にも汗が滲むし

首元を伝う汗も感じてる



これだけ熱が上がってるなら

もう寒くないといいけど‥



一度軽く換気をしてから

リモコンを探して

クーラーを少しだけ入れた




「……やっぱり病院行きますよ?」




また少しだけ開けられた瞳が

さっきよりつらそうで、

私が泣いてしまいそうになる



『……寝不足と疲…れ。

 よくある‥から

 悪いけど……水欲しい』




「ツッッ!!‥‥待ってて下さい」



冷蔵庫まで行き

ミネラルウォーターを取り出して

すぐに部屋へ戻る



「起き上がれますか?」



体を支えながら瀬木さん起こした後、

私の方へと体を預けさせ、

ペットボトルを口元に当てた



瀬木さんの体温が伝わる‥‥

まだかなり熱い‥‥



勿論距離が

近いからっていうのもあるけど、

吐息や鼓動もダイレクトに伝わってくる



普段なら絶対こんなこと

進んでテキパキ出来ないけど、

今は私しかいないからやるしかない



ドキン



私が持つペットボルトの上から

添えられた熱い掌に

胸が締め付けられる。



目もかなり充血してるし

やっぱり熱高いよね……



瀬木さんは大丈夫って言うけど

やっぱり救急車‥



ピンポーン



もう一度ゆっくりと

瀬木さんに水を飲ませていた私に、

訪問を知らせる

インターホンのチャイムが届く



お客さんかな……




「瀬木さん、お客さんみたいですので

 私出てきますから体寝かせますよ?」



『……くな』



えっ?



何か聞こえた気がしたけど

背中に手を回して

体を横たわらせる



ピンポーン



まただ……



仕事関係だと困るし

とりあえず行ってみよう



『立花‥‥行くな……』



ドキン


立ち上がろうとする私の手首を

熱い掌が少しだけ

力強く包んで離さない



「でも……」



『いいから……

 ここにいて』



ドキン



何度も吐息を漏らす瀬木さんを見て、

不謹慎にもずっと閉まっておいた

気持ちが揺らいで焦る



「わ、分かりました。

 じゃあ…瀬木さん汗かいてますし…

 その‥‥‥き、着替えれますか?」



キレイな顔が苦しそうに眉を寄せる



………仕方ない。


寝かせた後

震える手で目の前のシャツのボタンに

手をかけるけど躊躇してしまう



どうしよう……

緊張でどんどん震えて

上手く外せないよ



こんなこと初めてだけど、

体も汗かいてて

着替えないと気持ち悪いだろうし

クーラーで冷えて絶対寒くなる。



瀬木さん自分で

出来る状態じゃないし‥‥






『あれ、もしかしてお邪魔だった?』



「えっ?…‥…ええっ!!!?」



振り向いた先にいたのは

先日会ったばかりの出版社の……



なんだっけ、

そうチャライ人!!



「ち、違います!!

瀬木さん熱で倒れられて……

その、き、着替えを」



ボタンにかけていた両手を

勢いよく離して立ち上がる。




‥な、何、焦って

言い訳してるんだろう。



別に悪いことしてた訳じゃないのに、

これじゃ、かえって怪しまれるだけ




『はぁ?熱!?

 鍵スペア持ってるから勝手に入ったけど、

 コイツ倒れたの?……医者は?』



「あのまだです……

 私もさっき帰って来て。

 瀬木さん病院はいいって断るので。」



和木さんも鍵持ってたんだ。

そうだよね、出版社の担当の人だから

よく来るだろうし。



でも応答なしで勝手に

上がってくるこの人も

まあまあすごい‥‥




『はぁ……コイツの言うことなんか

 無視無視!!

 ちょっと電話かけるから待ってて。

 知り合いにいつも呼ぶ医者がいるから

 来れるか聞いてみる』



私よりもうんと落ち着いて

スマホを操作する相手に

少しだけ恥ずかしくなる



だって……

好きな人のこんな姿見て

動揺するなと言う方が難しい



『俺が着替えさせるから、

 日和ちゃん必要なものあれば

 今のうちに買っておいで。』



「えっ、はい!ありがとうございます」



良かった……



誰かがいてくれるだけで心強い



お医者様が来てくれると言う

和木さんの言葉にやっと安心した私は

お言葉に甘えて買い物をしに

来ている



先輩

もしかして

昨日から体調悪かったのかな……



締め切り前で寝不足なの分かってたのに、

私があんなところで寝たせいで

余計に瀬木さんにも

迷惑かけたのかもしれない



食べれるか分からないけど

お粥作ってあげよう。


朝食も食べれてなかったし、

何か食べないと弱ってしまうから

多めにフルーツやヨーグルトなど

買い足していく。



もしも私がいなかったら

瀬木さん一人だったんだよね‥‥‥。




あ‥‥でも

あの当時の綺麗な彼女とは

どうなっているのだろう。



考えても見なかったけど

あんなに素敵な人だから

恋人がいないわけない。



もしかしたら凄く仲良かったから

今もあの人と続いてるかもしれないな‥‥



一番そばにいるのに

私やっぱり先輩のこと

何も知らないや‥‥



悔しいな‥‥

ほんとに手が届かない



ガチャ


『おかえり、日和ちゃん。

 着替えとか洗濯機に入れておいたから』



「ただいまです。

 和木さん本当にありがとうございます。」



先程躊躇なく

着替えさせようとしていた

自分に顔が熱くなるけれど

ぐっすり眠る先輩を見てホッとした。



とりあえず買ってきた冷却シートを

起こさないように

おでこに張りおえた私は

ベットの側に座った。




『コイツ、たまーに熱出すんだよ。

 作家って言うやつは

 寝ない、食わないで、時間も忘れるから

 自己管理がなってないんだよ。

 ま、無理させてるのは

 こっちなんだけどな。』



やっぱりそうなんだ‥‥



近くにいたのに体調の変化にすら

気づけなかったこと、

まだ少し苦しそうに寝ている

瀬木さんを見て申し訳なくなる




『日和ちゃん、大丈夫だよ。

 後は医者に任せとけばいいから』



「はい……すみません」



その後、お医者様が来てくれて、

前もって和木さんが症状をしっかり

伝えてくれていたお陰で

注射と解熱剤を投与してもらえた



驚いたのは、

計るのを忘れていた体温計に

記された数字だった。



40度って‥‥

平熱が低い私からは想像できない体温。

子どもの時くらいしか

こんな高い熱がでた記憶しかない。




「和木さん、本当に色々

 ありがとうございました。」



『ん、それじゃあまた出直す。

 落ち着いたら来たことだけ伝えといて。

 一応仕事の話しあったからさ。』



「はい、伝えます。

 お仕事中なのにほんとうに

 ありがとうございました。」



和木さんを見送った後、

どっと疲れが出てきたのか

初めて喉が渇いていた事に気付いた



コップに注いだミネラルウォーターを

一気に飲み干してから、

そっと瀬木さんがいる

二階に視線を上げる



身の回りの世話をするなんて

言っておいて全然ダメだ。



これじゃあ本当に

ただの居候と変わらない。



私があのメールに

もっと早く気が付いてれば良かったのに、

悠長にランチなんかして……最低だ。



「‥‥はぁ‥」



お水を飲み干した後

大きめのボウルに

再び氷水を入れて

静かに二階へ上がった



カチャ



良かった‥‥

まだ眠ってる。



薬のせいか、

あらかった呼吸も

静かに収まってきてる気もするし。



サイドテーブルの上で

タオルをボウルに浸して絞った私は、

まだ少し汗ばむ頬や首筋に

それをそっとあてがう



『……ん…』



「‥あ、すみません起こしてしまって‥‥」



とろんとした瞳が少しだけ開いて

こちらを見ている。


あれから寝れたとしても

まだ2時間くらい



寝不足な上に熱もあるから

相当辛いはず



『…‥‥立花‥‥…ごめん』



ドクン



そう言って閉じられた瞳に

何故だか泣きそうになるのは、

五年前と同じ言葉を

言わせてしまったからかもしれない



先輩は何にも悪くないんです。

だから謝られると

余計に辛い‥‥



泣いてはいけないと

思いながらも

両目が涙でいっぱいになる



いつまで一緒にいられるか分からない。

先輩の優しさを感じると余計に

そう思えて、私は静かに上を向いた。


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瀬木 遥 side



『‥‥んっ‥』



ゆっくりと瞳を開けて視線を傾けたら

一番にうつったのは立花の寝顔だった



サイドテーブルに置かれた

時計に目をやれば

もうすぐ朝の五時



外も既に明るい

日の出が早い季節なだけに、

部屋に入る日差しがすでに夏の色だ



『(…あれから…ずっとここにいたのか?)』



両手をベッドに乗せたまま

俯いて眠る彼女の顔にかかる前髪を

指先ではらう



……瞼が腫れてる



もしかしなくとも

泣かせてしまったのか‥‥



俺が変なメールしたから

多分混乱しただろうな



他の誰でもなく、

立花に連絡したことに気付いたのは

送信してからで後悔した



朦朧とする意識の中だったから

あまり記憶がないけど、

彼女が大きな声で

俺の名前を呼ぶ声だけは聞こえてた



ここに来てからも

あまり心から笑わない立花



昔は見かければ

本を読んでいるだけなのに

表情豊かでほんの世界に

入り込んでいたりしてたのに‥



眠ってるのをいいことに

白くて柔らかい立花の頬や肌に

手の甲を触れさせる



五年前と比べて可愛い子から

随分綺麗になった‥‥‥




『(聞きたいことは沢山ある。

 でも立花から言うまでは待ちたい。

 やっと会えたのだから…)』



側に置いてあったブランケットを

そっと彼女にかけてから

無防備に置かれた手を握り

また瞳を閉じた



瀬木 side 終

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