3.創造魔法と美少年
街の中をウロウロして、人気の少ない場所を見つけた俺は、早速冒険者の心得を取り出した。たぶんチュートリアル的なやつなんだよな。読んでおいたほうが良いだろう。説明書はちゃんと読む派なのだ。
内容はステータス値についてや、レベルアップについて。また、スキルの取得や魔法の取得など基礎中の基礎ばかり書かれている。途中で読み飛ばしそうになったが、一応目を通していく。まぁ、この辺は公式サイトにも書いてあったから読まないやつも居そうだな。
ただ、俺は知っている。こういうモノはしっかり読んで置いたほうが良いって事を。
《冒険者の心得を読破しました。ボーナスとして10SPを取得しました。》
よし。思った通りだな。
さて、次はステータスの確認だ。
『ステータスオープン』
◇◇◇◇◇
氏 名:詩音(シオン)
種 族:ハイエルフ
職 業:ハイエルフ・冒険者
スキル:創造魔法・魔眼・精霊魔法
称 号:八聖・女神の愛し子・森に愛される者
ステータス:
HP 500/500 MP ∞/∞
STR(腕力) 58
VIT(体力) 58
AGI(素早さ) 192(種族補正+50)
DEX(器用さ) 192(種族補正+50)
INT(知力) 150(種族補正+50)
SCR(神聖力) max
LUK(幸運) 100
◇◇◇◇◇
あれ?なんだコレ。ハイエルフ?こんな種族あったっけ…あー、限定セットのアレか。それと、種族補正が結構高いな。体力と腕力が低いが…まぁ俺のデータが元になってるなら仕方ないな。体力と腕力には自信がないぜ!しかし、魔力とSCRはどうなってんだ?バグ??まぁいいか。
ステータス値は装備品で補正されるから、腕力と体力を補う方向で考えるかー。っと、そういや見た目も確認してないや。俺が元になってるから期待は出来ないが…どこかで確認できないかな。装備屋にでも行ってみるか?
まてよ。そういえばスキルに創造魔法ってのがあったな。もしかして鏡も魔法でどうにか出来るんじゃ…よし、スキルの確認も兼ねて説明を読んでみよう。スキル名に触れれば説明が出るんだったよな。
ちなみにスキルはSPを消費して取得出来る。各種スキルは開放条件があるから、それを満たさないとスキル名一覧には出てこない。初期設定で選べるスキルは種族依存のものとそれ以外に分かれているが、キャラ作成時に3つ選べるようになっている。そこで選ばれたスキルは消費SPが1で済むので、ここで時間がかかるプレイヤーが多いようだ。
◇◇◇◇◇
創造魔法
術者の魔力を使って、思い通りの魔法を創り出せる。スキルが上がれば魔道具や薬品類も作れるようになる。
手のひらに魔力を集めて、明確にイメージする。
※ハイエルフ専用魔法。
※取得SP1(50)
◇◇◇◇◇
ふむふむ…なるほどわからん!
手のひらに魔力を集めてイメージする…か。いや難しくないかこれ?!まぁいいや、まずはスキルを取得して…と。
手のひらに魔力…魔力って何だ?うーん、ラノベだと熱を集めるとか言うよな。熱…熱…お、これか?手のひらが熱くなるような…よしよしよし、何かいける気がするぞ!
あとは姿見くらいのサイズで…
『ミラー』
そうつぶやいた途端、手のひらから熱が離れて目の前に姿見大の鏡のようなものが浮かんだ。よし、成功だ!鏡の中を覗き込む。
青みがかった銀髪に深い青色の瞳。髪は長くて、後ろで一つに結ばれている。背は150センチくらいか?なんか視線が低いと思ったんだよな…顔は俺がベースってのは何となくわかるが、更に童顔というか中性的になっている。肌は白いし耳は尖っているし美少年?だし。中身がアラフォーのオッサンなのが申し訳なくなる。
さて、次は露店のおっちゃんのところだ!
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