予知夢ってやつ、かな

 急いで学校に向かった私は、直ぐに学校に着く事が出来た。

 ……なんで、時間割が昨日と同じなの? 時間割が間違ってる? いや、そんなわけ、ないよね。……時間が巻き戻ってる、とか? ……い、いや、何考えてるんだろ、私。そっちの方がありえないでしょ。


 私は昨日……のことだと思ってる事が夢だったのかな、と思って、今日を過ごすことにした。

 ……度々、昨日……夢と同じことが起きるけど、まぁ、たまにはそういうことくらいある……よね。予知夢ってやつかな。……初めて見た。


 不思議に思いながらも、私は大体夢と同じように、一日を過ごした。

 そして放課後、私は昨日と同様、学校一の美少女、結愛さんに着いてきて欲しいと言われて、屋上に連れていかれた。

 正直、この告白だけは夢として終わると思ってたんだけど、やっぱり、告白されるんだ。……まぁ、まだ告白された訳じゃないから、分からないけどさ。


「ずっと前から好きでした! 私と付き合ってください!」


 やっぱり、告白された。……でも、ちょっと夢の時とはセリフが違うな。……まぁ、予知夢とはいえ夢なんだし、完璧に同じな訳では無いのか。


「ごめんなさい。同性は好きになれないから」


 夢の通りだったら、ごめんなさいって断るだけだったら、理由を聞かれるから、私はそう言った。


「じゃあ、どうしたらいいの?」

「えっ、いや、どうしたらって……同性は、無理って」

「じゃあ、キス、してみよ? それで嫌悪感を感じるか、試してみよ?」


 ……何、言ってるの? 私、ちゃんと断ったよね。試すも何もないと思うんだけど。

 

「わ、私、もう帰るから」

「…………諦めないから」


 私はなんだか、結愛さんがそう言ってくる様子が怖くなって、そう言って急いで屋上から出て、家に帰った。


「はぁ、はぁ、はぁ……逃げるように、帰ってきちゃった」


 ……失礼に思われたかも。……いや、どうせ、告白は断ったし、今まで通り、もう喋ることもないだろうし、別にいいか。

 ……なんか、夢と同じで失礼だけど、精神的に疲れちゃったし、早くお風呂入って、ご飯食べて、眠ろう。


 



 そして、ベッドでぐっすりと眠った私は、アラームの音でまた、目が覚めた。……夢と同じで、アラームの設定、してなかったはずなのに。


「な、なんで……?」


 私は思わず、そう呟いてしまった。

 だって、アラームを止めるついでに、まさか、と思い日付を確認すると、昨日と全く同じ日付だったから。

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