No.3 夕暮れの再会(1)
七月下旬から八月上旬にかけて
そのおかげで休憩時間の間にテストの共有や勉強をしたりすることが多かった。
心配そうに
「友香ちゃんは大丈夫そうなの?」
「必修と韓国語上級は確実に取れる、あとは教養科目。この二人からの情報で単位が取れそうなところを取った」
友香ちゃんは韓国語の授業は入門からではなく初級クラスにいるんだよね。
テキストにはルーズリーフに韓国語が書かれた原稿を呼んでいるみたいだった。
「韓国語に関しては簡単なものだったら、読めるし書けるから……先生に頼んで一度面談して、韓国語でバーッと話して初級で良いよって言われたの」
母ちゃんが韓国出身の日韓ハーフで自分自身はクォーターの友香ちゃんは、ずっと会話は韓国語で話しているのを聞いたことがある。
友香ちゃんの韓国語はめちゃくちゃ上手いんだよね。
難しい韓国語ラップが歌詞にある曲を楽勝で歌っているくらいだ。
それと全編韓国語詞のk-POPの曲もときどき
「そういえば。だいぶネイティブじゃない? 韓国語に関しては」
「そうだね」
東原FSCには
それでも英会話の入門を取った
わたしはそれを聞いてすごいなと考えたりしていることが大きいかもしれない。
「伶菜ちゃんは大学の試験はどうなの?」
「全部レポートとパソコンで受ける。ヤバい」
大学の部活で通信じゃない方の子たちと情報共有したりしていることもある。
時折授業が被る先生がいたりしたら、先生のことを聞いたりする。
それから整氷が終わって再びクラブの練習を始めることにしたんだ。
いまの時間帯は中高生がほとんどで小学生は殺気の時間に家に帰ってしまったようだった。
曲をかけての練習はせず、スケーティングの練習をメインに行うことにした。
流れてくるのは清華ちゃんのショートプログラム、今シーズンもトリプルアクセルを装備していくらしい。
リンクの中で基礎的なスケーティングを見直すことにして何度も叩き込むことにしている。
最初にトリプルルッツ+トリプルトウループのコンビネーションを完璧に降りてから、気持ちを切り替えてトリプルループを跳ぶ。
背が伸びなくなったせいか安定してジャンプが降りることができている。
一方で成長期真っ只中の
「梨々香ちゃん、大丈夫?」
「清華ちゃんはジャンプの練習はなしでやってた?」
「あ~、そうだね。成長痛がひどい日は休んでたし。ジャンプの軸は何度も狂うから長めに見て、基礎トレとかをしてたよ」
清華ちゃんも同じような経験を持っていたから、焦らずにゆっくりと練習していけばいいという。
「梨々香ちゃんはジュニアが長くなる世代だから、体の成長に合わせて練習した方が良い」
それを聞いて梨々香ちゃんも納得しているようで、ジュニア一年目のシーズンをがんばって過ごすことにしたらしい。
かなり痛がっているようでスケートの練習はあまりできていないかもしれない。
わたしは心配ないけれど、成長期を乗り越えることができればいいと思っている。
今日はクラブの練習はお休みで自主練に行くことが多いんだけど、今日はテストが不安すぎて勉強に充てることにしたんだ。
全部のテストが終わってからはすぐに楽しいことが大きいかもしれない。
時刻は午後五時半になるところで、ちょうど二階の小さなベランダからチャイムが聞こえてきた。
市内のチャイムは冬季が四時半、夏季は五時半に流れる。
小学生の間はそれは話していたことが大きいかもしれないと話していることがある。
スマホには両親ともに遅くなりそうだという連絡が家族のグループLINEにメッセージがあった。
「そうか。今日はカレーにするつもりだって、聞いてたからカレーと炊飯だけやっておくか」
すぐに台所へ行くと、すぐにお米を研いでから炊飯器にセットすることにしたんだ。
わたしはそれとカレーの材料を冷蔵庫を覗いたりしたけれど、お肉が全くないことが発覚してすぐに近所のお肉屋さんに行こうと考えた。
「自転車は……いいか。すぐに炊飯器だけしかやってないし」
リビングの棚に置かれてある家のスペアキーを出して、戸締まりをしてからお肉屋さんへと歩いていく。
手には食費専用の財布と商店街のポイントカードを入れた買い物バッグを持って歩いていく。
幼稚園の頃からは買い物を一人で任されたときに行ったりしているのですっかり顔見知りだ。
児童館の前を通り過ぎて商店街の通りに出てきたところにお肉屋さんはある。
コロッケとか唐揚げの他に精肉が置かれてある。
「おばちゃん、カレー用のお肉ください」
「それじゃあ、これくらいの豚肉かな」
「はい。それでお願いします」
それを話していたときだった。
「あれ?
「久しぶりだね。
小学校の同級生だった伊藤くんで、向こうは中学受験をして都立の中高一貫校へ進んだみたい。
何となく面影があるけれど記憶とかよりも背も高い。
「久しぶり、テレビで去年のスケート見たよ」
「ありがとう」
「まだフィギュアスケートやってたんだね」
「うん。これからも全日本に行くよ」
わたしは新しいことをしているのが話しているみたいだった。
それからコロッケとポテトサラダも追加で買って、すぐに代金を払って家に帰ることにした。
帰り道が似ているので伊藤君とは一緒に歩いていくことにしたのだ。
「伸びた、背が」
「うん。そうだな、中学時代で結構伸びたよ。あ、星宮さんとかって元気にしてる?」
「元気だよ。清華ちゃん、めちゃくちゃ背が高いんだ。166くらいあるよ」
「そうなんだ……四回転ジャンプ跳べるんでしょ?」
「本人も化け物かもしれないと言ってるから」
わたしはそのなかで久しぶりの再会をした同級生と話せてすぐに家でカレーを作っていく。
夕飯はカレーとコロッケとポテトサラダを入れてから、すぐにご飯を食べて寝ることにした。
その前にテレビのニュースを見ることにした。
やっぱりテレビでは相変わらずウクライナの現状を報じたりしている。
いい加減集結してもいいと思うけれど、なかなかそうはならないみたいだ。
同じクラブの
それと推しが在籍している事務所もかなりニュースになっている。
両親もオタクだからその話は聞いていたけれど、覚悟はしていたけれど何となく熱狂的に推していくよりは見守る形に変化している。
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