氷結魔導士のはやすぎるいろいろ
ミコト楚良
1 むかしむかし
「助けてくれ。助かるなら、なんでも言うことを聞く!」
小心なことで有名な王は叫んだが、その願いを聞く者はいなかった。
それで、今、滝つぼに落とされた。大事なことなので、二度書いた。
――ナンデモ?
王の頭の中に誰かの声が響いた。
(なんでもじゃっ!)
王も、どうやって答えたのか。
――デハ、タスケル。
そうして、
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