第4話 流れるリズムに身を任せ♪
しかしまぁ、なんていうのか、ここんとこの人、色黒い。黒さのレベルが、1レベ、2レベくらい違います。
グッと深みがある。
日本人でも、こんくらい日焼けとか出来んのやと感嘆するほどに、黒い。茶色やなくて、黒い。
髪の艶やかで黒いのを、烏の濡れ羽色と申しますが、それの顔バージョン。
レベチですな。
いや、最近は小学生かて、プールの時にラッシュガード着てる時代じゃないですか?
もしかして、こっちの太陽は紫外線除去?遠赤外線?
ここまで黒い人は見たことなかったんで、ビックリしました。
この出張ってのは、10月頭前後あたりだったんですが、まだまだ残暑厳しく、で、気温は30度前後って感じでした。たぶん。
したらば女性はタンクトップにショーパン、男性もタンクにハーパン、ないしか上裸……
いや、海辺では、とかやないんですよ?
上半身ですが、裸の人が、公道歩いてんの、初めて見ました。
そして足元、ビーサン。
制服か?いうくらいビーサン。
車の運転席から降りてくる方も、ビーサン。
そして、足音が、ずーぺた、ずーぺた、ずーぺた。
みんな足元が、ずーぺた。
私が育った辺りでは、ビーサンにちょい似た草履とか下駄とか、履いてるオバちゃんとか、じいちゃんとかいてたんですけど、足音、ザッザッとか、カッカッで、ズーペタではなかった……ような気がします。
確か……
古い記憶なんで、定かではなかったです。恐縮です。
とりあえず、知らんと夜中に聞いたら、怖くて眠られなくなること間違いなし。
そして男の人、ツーブロとか、あとロン毛とかで後ろでくくってる率高い。
女の人、ロン毛多い。
髪の毛、茶色い人多い。
メッシュいれてる人も多い。
そして肩やら足首、タトゥー。
でも、むっちゃ気さくな良い人たちで、荷物を取り落としそうになったら、車まで一緒に運んでくれる。
美人でスタイルばっちしのビキニにショーパンのギャルも、ドアを開けて待ってくれる。
しかしレジ並んでて、子煩悩な公務員風のパパも足元タトゥー。
自転車に釣竿おったてたじいさんが、シマシマトランクスをチラ見せしたショーパン一丁で、走って行く。
サイドミラーに、ウェットスーツをぶら下げた車が走っていく。
ウェットスーツ、むっちゃバタバタ、ゆーてる。いつか覚醒して、鳥のように飛んでいくに違いない、うむ。
自転車のサイドにボードをくっつけた、半裸のにいさんがナイスボディに、汗をテラテラさせつつ走っていく。
コンビニの駐車場では、きれいなネーチャンがいきなし脱ぎ始めて、上下ちっちゃいビキニ。
いっや!同性やけど、目が吸い込まれたわ!
じーさんもばーさんも、ねーさんもにーさんも、キッズも、更にちんまい小キッズも、ラテンなかほりがする。
ここはキャルホルニアや。本気でキャルホルニアや!!
これはもう本気で文化が違うんや!!
そして彼らの御住宅は、西海岸風というのでしょうか?
玄関前のとこや、庭の方向の大きな窓のとこに広々したウッドデッキが設置されている家が多い。
そして広々した庭があって、そこにはパティオが立ってて、夜に通ると、そこでライトアップしてBBQしてる家、むっちゃ多い。
虫は、いてへんのやろか??
あとカーテン開けっぱ。
電気つけてても、開けっぱ。
まるみーえ。きにしなーい。
のか?
あ!
虫もマイ・フレンド 気にしなーい
のか?
ピックアップトラックならぬ、二人乗り軽トラからは夫婦2人と、魔法のように子供がツラツラ出てくる。
思わずAちゃんと
🎵チャラララララ〜🎵
とか口ずさんでしまいました。駐車場に佇んで。
どないして、乗っててん??
さっきラテンなギャルって言いましたけど。
ここいら地元民じゃないのかもしれませんが、とにかくラテン的美人多い。
ぱっちり二重の大きな瞳に、凹凸はっきりした顔立ちで、髪の毛茶色くて長い。
スタイルはええし。
どゆこと??
サーフィンしてると、余分な脂肪が落ちる?
顔の筋肉も鍛えられて、凹凸でける?
ご祝儀袋に付いてるノシイカに限りなく近い、体型と顔立ちを誇る私としては、おんなじ日本人か疑わしくなりますな。
いや、だからと言って、サーフィンしたいかゆーたら、陸地でも立ってんの、やっとやっとやのに、海の上に立つとか微妙じゃないですか。
ま、イエス氏のようにスルスル、水の上歩いていけんのやったら、まぁ、たまはやってみても良いかもしれません。
あるいはモーゼ氏みたいに、が!って海を割って歩けるんやったら、考えなくもありません。
しかし全人類救済どころか、我が身1人の幸福も危うい身としては、なかなかできたモンじゃあありません。
だもんで、太平洋、流されたら、対岸の陸地までえらいとーいし、顔の凹凸の為に、そんなんしたいかゆーたら、微妙ですやんか。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます