第6話 出会い

「お、新人、これ持て」

ずっしりと思いダンボールを受け取り

トラックに積む。


「これで最後だ!」

うれしそうな先輩の声を聞き

顔を上げると


そこにはなぜか、引越しの依頼主がいた。


「お前にこれやるよ」

と彼が言って、わたしに白い封筒を渡した。


「今日の空が曇りだから」

そう言う彼の言葉を理解できずにいると


「こっちのトラックの荷物は

全部捨てますね」

と先輩が言って

「あとは宜しく」

と手を振り、

引越し先の荷物を積んだ

トラックに乗り込んだ。


「すいません。」

とわたしが言うと

依頼主は

「その封筒、中確認して捨てといて」

と言って、自分の車に乗り込んだ。

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