最近、夜更かしばかりだった
春眠暁を覚えず。
寝ても寝ても、眠い。という意味ではないらしい、どうやら。
朝が来たと気付かないほど眠りやすい春の夜。それが漢詩「春暁」で描写されたという。てっきり新生活の疲れってとれないよね、とか不安感で副交感神経が、とか共感してくれてる内容かと思っていたのに、ずいぶん雅な話だ。
寝ても寝ても、寝ても眠ぃのは季節も風情もない普段のわたしだ。しかし3月だけはその理由が異なる。
KACだ。もはや春先の風物詩になりつつあるKAC。
次こそ計画的に臨みたいと、一週間と空けず発表されるお題を正午に画面前で待機していた。「計画的に」というのはあくまで希望である。
そして叶ったことはない、一度として。今年でもう参加3年目だったのに。バンバン投稿されていく作品たちを追いたいのに!
春暁とはむしろ逆だった。
朝が来たと気付かないほど書き続けて唸っていた。締切直前11:59まで粘ったことも一度や二度ではなく、何なら慌てて投稿データを間違えたこともあった。
その分走りきった感はあるが、わたしがカク生活に求めているのはスリルではない。それはヨム体験に求めたい。
何故なかなかまとめられんか。
もちろん単純な文章力不足は一因だと思う。言葉選びに迷い言葉繋ぎに迷い、浮かんだ物語を手元に起こすまでに時間がかかる。分かりやすい文章は得てして書きやすいとは限らない。
焦っているからか知らんがトライアンドエラーを繰り返し、にも関わらず、より複雑な内容になることもある。そして振り出しへ。
では自分の話ならスムーズかとエッセイをジャンル選択したこともあったが、上に同じであった。なんなの。
ぶつぶつ唱えつつ歯ぎしりして毎年参加しているのは、ひとえにこれを楽しいと思えているからだと信じたい。
実際、3月を終えた今は「あー楽しかったな」が残っている。めでたい。
こうしてまた来年もドツボにはまるのだ。
もしや、夜中に追い詰められてのたうち回るのを楽しんでるんじゃないだろうな。そんな書き方続く訳ないからやめろ、わたし。
KACは毎度その年の方針をぼんやり決めて取りかかる。
連作の年、未挑戦のジャンルで埋める年、
今年…はまだ余韻にだけ浸っていて思い出せない。
来年がおそろしく、楽しみだ。
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