第3話『俺の顔殴れたら合格ゲーム その2』
─────グォオオオと赤いオーラ、熱気、闘志が、この武道場に充満している。
それは、
睡眠障害を
「なんと強い闘気……これでは拙者の目も覚めてしまう。
目に見えて
さらに腰を右へ回し、下半身から上は右を向く状態。しかし、目線はしっかりと
明らかにその
「……『
「僕の能力……それは『破壊力』を『付与』する能力!!」
周りに立ち込めるオーラとは比較にならない量のオーラ…気…闘志……まさに『破壊力』を一気に拳へ乗っけたようである。
これには
そして
───その際生じた打ち付けられる音はまるで爆薬が爆ぜた音のように激しく、鼓膜を揺さぶる大爆音であった。
音から分かる衝撃、それは畳を浮かし、砂ぼこりをまるで『霧』のように舞わせ、
さらに畳が浮いていることによって、一瞬、足を滑らせてしまった。
足場が安定せず、視界が悪くなるというバッドコンディションを、意図的に作り出した。
宙に浮くような姿勢の
(……『破壊力』をさらに付与する能力か…。破壊力を纏ったパンチは地面を
グゴゴッと、骨と骨がぶつかり合う音が体内に響いた。
構えた腕と腕の隙間から覗き込むと、そこには
「くらぁぁぁえぇェェ〜ストレートォー!!」
「うぐォっ!」
しかし、そのパンチは
拳は皮膚を、肉を、筋肉を、更には内蔵に届く程、枕に手を押し込むようにめり込んだ。
さらにその拳は止まらず、向こうの壁向けて
背中から吹き飛ぶ
───
「……あぁ大丈夫だ。とりあえずお前は俺の顔を殴ってはいないが、合格だ。」
「合格なんですか?」
「これ以上続行できねぇ。腕ん骨にヒビも入ってるだろうし、お前のパンチで顔打たれたら死んじまうよ。」
すると
正体はリーダーの
「やったじゃないかジョー君!!
「あ、ありがとうございます…。」
少しうるさい声量なので
さらに
「改めて、君の能力を詳しく教えてくれないか!!」
「え、この際だからまぁ別に構いませんけど……。」
───『
能力は自身の『攻撃』に『破壊力』を上乗せする能力。
その破壊力は、血のように赤い、煙のようなオーラとして現れ、拳や脚など攻撃する部位に
普通に殴り生じる破壊力が50なのだとすれば、この能力により破壊力は上昇し、300は下らない。
これが、
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