悪の組織の構成員ですが最強配信者達を監視、あわよくば殺せと言われたので配信者達のメンタルボッコボコにしてから殺しにかかります
ちーずけーき
一人目の最強配信者
第1話 構成員と最強配信者と過去の記憶
「最強(たぶん)配信者達を子供のフリして近づいて監視して、いや排除して欲しい」
もし貴方は上司にそんなことを言われたらどう思いますか?
ボクはこう思います
「ふっざけんじゃねぇぇぇ!!!」
△▽△▽
泣く子も黙る悪の組織<平等な死>の構成員にして幹部の第四席、【裏切り者】メガ
それがボクの名前
元の名はとっくの前に捨てた
この世界にはダンジョンがあって、それぞれ弱者も強者も唯一無二の異能を使える
それに見合った代償を払うことになるが
ボクの能力は猫
猫の姿にもなれるし、猫のような身体能力も使える
そして代償は能力発動中以外に常に猫耳ショタの姿を強いられること
だから今年で15なのに見た目は7,8位になってしまう
ボク、お婿さんになれるかなぁ...
猫耳と尻尾のせいで幹部なのに部下たちからコスプレ趣味と嘲笑れ、悲しいよ
幹部とそれに所属する構成員は必ず使えている上司(幹部)の証を纏っている
第一席が鳥
第二席がサメ
第三席がスミレ
第四席がコウモリ
第五席が月
第六席は日々草
ボクの場合第四席だからコウモリの絵をデザインとして戦闘服に描かれている
でもなんでコウモリなんだろうね?
ボクの場合猫の方がよかったんだけどなぁ
上司はボクを表舞台に出さない
<平等な死>はテロリスト&暴力団だから他の幹部たちは結構表舞台に出てるのにね
だが今日がボクの表舞台に初デビューかもしれない
それは最強配信者達を騙して監視、できれば始末するらしい
ボク、不意打ちは得意なんだ
上司に少し反発したけど押し付けられてボクは資料に書いてあった通り、最強(たぶん)配信者の一人が来ているという渋谷のS級ダンジョンに来ていた
ダンジョンに入ると薄暗い湿ってジメジメした光景が待っていて何処となく不気味だがモンスターも数が多いだけで気配を消せば普通にスルーできる
罠も見分けられる
ダンジョンなんて、仕事をしているときよりよっぽど安全だ
モンスターの知能はニワトリのようなものだ
七割は本能で動いている
一部のモンスター以外全員アホ
だが仕事と成れば別だ
敵は全員人間
それなりに知能はあって<平等な死>の構成員になった時はよく死にかけてた記憶も数えれないほどある
今見ればあの頃は弱いしみっともなかったねぇ
脳内で過去のアレコレを思い出していると遠くの方で有名配信者(の一人)の顔が見えた
確か名前はリュートだっけ?
ボクとどっちが強いかって言うと報告では異能のパワーはボクより強い、でも実力のレベルが違うから本気出せば排除できるって言われたけど面倒くさそうだな
でもその分報酬は弾む、って言ってたし殺るか
「おにーさん、何してるの?」
軽くダッシュで走ってリュートに近づき話しかける
ボク、小学生にはモテるんだよ?
顔はいいんだからね?
「ん?なんだこんな所に子供が??ここは下層だ。危ないモンスターが沢山いるぞ。早く帰りな!」
見た目は十八くらいのリュートがあんぐりとした顔でボクを驚視する
いいね、ボクみたいな人生送ってると上辺だけの笑みは浮かべられるけど心からの感情は顔に出ないんだよ
「なんでおにーさんは帰れ、っていうの?ボクは別におにーさんより強いんだよ?」
抗ったらお前を殺すよ?と言葉には出さず伝えるとリュートはごくりと生唾を飲み込んだ音がした
気づいたんだねぇ
ボクはリュートの目の前で"あるもの"を袋から取り出す
それはリュートの父親の首
ダンジョンに入る前保健として持ってきたもの
「おにーさんの父親、殺させてもらったけどいいよね?だってボクおにーさんより強いからね!」
無邪気な少年のように振る舞うことは戦場では敵を煽ることができる
リュートは真っ青になったり真っ赤になったりして顔が面白いことになっている
とぉっても、愉快愉快
初めて人を殺した時の感覚と似ていた
不意に、懐かしい記憶が蘇りそうでボクは過去のボクを捨てたんだと言い聞かせて記憶に蓋を被せた
ねぇ、過去のボク
キミは今笑っているかい?
あの時は、だれも想像しなかったと思うよ
日常なんて、ただのハリボテに過ぎないんだから
だからボクはボクを捨てた
悪の組織の構成員ですが最強配信者達を監視、あわよくば殺せと言われたので配信者達のメンタルボッコボコにしてから殺しにかかります ちーずけーき @04110411
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