第27話 最初からトラブル多め

 リルクート王国と冒険者として契約をすることにした私は、陛下たちに用意してもらった宿へと向かった。あまりに高級な宿の、しかもスイートルームを使わせてもらえる事に若干戸惑い、気分転換的な意味でも冒険者ギルドへと向かった私は、何とか冒険者登録を済ませたのだけど、何やら冒険者らしいお姉さんに目をつけられてしまうのだった。



 今、私は謎のお姉さん冒険者に声を掛けられていた。ただ、新人を歓迎しているとかではない。何しろ、その表情がまるで、私を品定めをしているようだったから。


 赤い髪、と言ってもリオンさんとは違い、色合いはオレンジ色に近い。そのオレンジ色の掛かった赤髪、確か、マンダリアンカラーだったかな?それが特徴的だけど、それよりも目を引くのが、見える肌の部分にある小さな傷跡の数々。明らかに歴戦の女戦士って感じ。そんな人が今まさに、私を見つめていた。

「あ、あの、私が、何か?」

 明らかに歓迎されてるようには見えなくて、恐る恐ると言った感じで私は声を掛けた。

「……アンタ、平民じゃないね?恰好からして、貴族かい?」

「えっ!?い、いや違いますよっ!私貴族なんかじゃありませんてっ!」

 なんか盛大に勘違いされてるっ!?慌てて私は手を振り否定するっ。

「平民?おかしな事を言うじゃんか。そんな綺麗な服を着て、冒険者ギルドに来る平民が居るのかい?どう見たって貴族の着る高そうな服にしか、見えないけどねぇ」


 ジト目でまるで、値踏みでもするかのように見てくるっ!でもそっかっ!こっちの世界と私の前世の世界じゃ、被服関係の技術も全然違うから、私の着てる学生服一つだって、こっちの世界の人たちからすれば、高級品に見えても可笑しくないんだっ!

「い、いやまぁ確かにこの服はちょっと変わってますけど、ホント、私は平民ですからっ!貴族なんかじゃないんですってっ!」

「ほう?平民かい。……だとしても、冒険者をやろうって言うのにそんな一張羅を着てくるとは。……冒険者を舐めてるのかい?お嬢ちゃん?」


「ッ!」

 次の瞬間、私に叩きつけられた目に見えない圧力。それは、敵意だ。思わず私は身構えてしまい、後ろにバックステップで下がったっ!


 パワードスーツありきとはいえ、こっちだってティナムの町で視線をくぐって来たおかげか、体が反射的に反応したっ!すぐさま右手で胸元のコアを握り締め、彼女の様子を注視する。


「ほう?」

 が、肝心の彼女は敵意に反して武器にも手を掛けず、ただ面白そうに笑みを浮かべるばかりだ。


「どうやらただのお遊びで冒険者になった、という訳じゃないようだねぇ」

 すると彼女は敵意を収め、ただ面白そうに笑みを浮かべるばかり。な、なんなのこの人。


「な、なんなんですかあなたはっ。って言うか、私が冒険者をしたとしてもあなたには関係ないですよねっ?」

「関係だって?そりゃあるね」

「なんでですかっ。私とあなたは、今まさに出会ったばかりの、まだ名前も知らない赤の他人ですよっ?」

「確かにね。でもね。アタシは冒険者だ。そして、これでもこの辺りじゃそこそこ名の知られた冒険者でね。こんななりでも新人冒険者の世話をしてるのさ。そして今日も新人たちが来てるんじゃないかとギルドに顔を出してみりゃ、貴族みたいな恰好のお嬢ちゃんが冒険者登録をしてるじゃないか」

 不敵な笑みを浮かべていたけれど、次の瞬間、それが敵意に満ちた物に代わる。


「そういうのを見るとね、無性に腹が立つんだよ。貴族がお遊びで冒険者登録をしたんじゃないか、ってね」

「……私は貴族じゃないです。平民ですよ」

「そんな恰好をしてたら説得力無いんだけどねぇ。まぁ、こっちの勘違いだったみたいだし、その点は謝ろう。すまなかった」

「い、いえ」


 彼女の表情がまた変わった。敵意に満ちた物から、謝意を表すように目を伏せ頭を下げた。けれど。

「でもね。例え平民だったとしても、そんな服を買えるくらい裕福なら、なんで冒険者何かをやりたがる?」

「え?」


 今度は、どこか疑うような視線で私を見つめてきた。

「冒険者って仕事はね、荒くれ者の仕事さ。女が自主的にやりたがるような仕事じゃないよ。それでも冒険者をやる女って言うのはね、この仕事でしか生きていけないからさ。アタシもそうだし、アタシと同じような連中をたくさん見てきた。皆、他に選択肢が無いから冒険者になったのさ。……けど、じゃあアンタはどうなんだい?命を懸けて、冒険者なんて仕事をするだけの理由があるのかい?」

「………」


 女の人は、真っすぐ私を見つめながら問いかけてきた。私が、冒険者をする理由。命を懸ける、理由。そんなの、決まってる。


「どうなんだい?お嬢ちゃん?」

「理由なら、ありますよ」

「へぇ?ぜひ、聞かせてもらいたいね。お嬢ちゃんはどんな理由で冒険者をやる気だい?」

「……簡単ですよ。私にはちょっとした戦う力があって、それを必要としている人がいるから。それだけです」

 私は女の人を真っすぐ見つめながら答えた。そんな私の脳裏に浮かぶのは、マリーの姿だった。私は、マリーの力になるって決めたんだ。それに、もう私みたいに大切な人を失って悲しむ人を見たくない。だから、冒険者として魔物を倒す。


 その思いを、意思をあの人に伝えるために。私はただ真っすぐ彼女を見つめる。しばし私と彼女の視線が交差し、周りの皆も押し黙っていた。


 すると……。

「まぁ良いさ。合格だ」

「え?」

 不意に女の人は笑みを浮かべて、合格って言った。どういうこと?

「悪かったね、改めて。こっちとしても冒険者舐めてる奴が冒険者初めて、すぐ逃げ出すようなことがあったら冒険者の信用にも関わるんだよ。だから悪いとは思ったが、声を掛けさせてもらったって訳さ」

「……そう、ですか」


 女の人は小さく謝ると、気さくな笑みを浮かべながらそう言った。確かに、この人の言い分にも一理ある。


 舐めたまま冒険者になって、すぐに依頼を放り出して逃げるような人が冒険者をしていたら、冒険者という人たち全体の信用を下げる事にもなりかねない。


 そして、私の事を貴族と思い、貴族の娘が遊び半分で冒険者になったように見えたから怒った、って事か。

「邪魔したね。それじゃ」

 そう言って女の人は踵を返してギルドを出ていってしまった。まぁ、正直呼び止める気も無かったけど。ただ。


 うぅ、何か周りの人が皆私を見てる。これじゃ居たたまれないよ。仕方なく、私は逃げるようにギルドを後にした。


 それから私はとりあえず宿の部屋に戻った。夕食、とかにはまだ早い時間帯だったし、私はやることも無く部屋のベッドに腰かけ深く息をついた。


「ハァ」

 ギルドでは色々あって、ちょっと疲れたなぁ。でも仕事をするにしてもギルドで依頼を受ける以外に私にできる事なんて無いし。専属契約の件もある。今日の事で色々注目を集めるのは確実だよねぇ。そう思うとギルドに行くのがちょっと億劫になるけど。でもやるしかない。


「あ~も~。こういう時はお風呂に入ってすっきりしよっと」

 考えていても仕方ない、と割り切った私は部屋に併設されていたお風呂に入った。


 その後はお風呂でゆっくりして、夕食を食べて、その日は早くに眠りについた。


 翌朝。

「よっしっ。行きますかっ」


 宿で朝食を済ませ、身だしなみを整えると昨日みたいに制服姿で宿を出た。向かう先は、もちろん冒険者ギルド。


 昨日あんな事があって、不安が無い、と言えば嘘になる。変に注目を集めるのは好きじゃないし、因縁でも付けられたら事だけど。それでも生きていくためには冒険者としてお金を稼がないとね。


 目立つ事は、この際仕方ないって割り切ろう。私には特異な力があって、そして転生者。周りとは何もかも違うのだから、目立つのは仕方ないんだ。


 私はそう自分に言い聞かせながら、宿を出てギルドに向かった。だけど、道中思った。


『う~ん、流石に防具や武器も無しにギルドに行くのは不味いよねぇ。それこそ舐めてるって思われるかも。流石にそれは避けたいなぁ』

 今の私は学生服を着ているだけ。武器や道具、防具の類は一切身に付けていない。チェンジングスーツの力を持つ私なら、武器や防具とかは必要無いんだけど。武器無しってのもなぁ。


 なんて思っている時、閃いたっ!そうだチェンジングスーツでいつぞやマリーのお世話をした時のメイド服仕様みたいなのを考えれば良いんだっ!って、大通りのど真ん中で立ち止まるのもあれだしっ!周囲に良い感じの椅子は……。あったっ!


 大通りの脇に置かれたベンチ。その1つに私は腰を下ろし、右手でコアを握りながらすぐに目を閉じた。脳裏の真っ白な空間で、新たなチェンジングスーツを考え始めた。


 服装は、とりあえず目立たない感じの、そこらへんを歩いている冒険者らしい女の人たちを参考にして、今は比較的暖かいから下は半ズボン。上も半袖の服。もちろん防刃、防弾、耐熱、耐寒処理済みの強化アラミド繊維製。その上に心臓を守る形で皮の鎧を装備。肘や膝には同じく革製のパッド。胸の鎧と肘、膝のパッドには特殊な力場の発生装置を内蔵して、防御力アップ。靴も一般的な感じの物に見せかけたジャンプ力を強化する特殊シューズ。両腕の前腕部にはパワーアシスト付きの手甲。ちょっと重くなるけど特殊金属性でいざという時盾にもなる。手には殴った時のインパクトを強化するナックルガード付きの特殊グローブ。


 武器は、とりあえず腰に大型のナイフ、って言うかマチェットを一本。でもただのナイフじゃない。グリップの中にバッテリーを内蔵していて、グリップにあるスイッチを押せば刃の一部が赤熱化して敵を溶断する、『ヒートマチェット』。


 うん、とりあえずこれで良いかな。んじゃこれを、最後にすぐ呼び出せるよう、クイックバースのロードアウトの一つに設定。名前は、『CSC-00』。3文字目のCはコスチュームの頭文字から取ったもの。


 さて、これで冒険者風チェンジングスーツも完成したし、クイックバースの登録もOKだから。後はどこで着替えるかだけど。お、適度に人気のない路地裏発見っ!


 私は周囲を気にしつつも路地裏に入り、そこで小さく『チェンジアップ』、と小声で口にし、CSC-00を纏った。


 路地から出て、体のあちこちを見る。うん、服装は冒険者っぽい。これなら下手に目立つ事もないだろうし、チェンジングスーツなら人気のない所で、一瞬で着替え放題だし、いや~我ながらナイス機転!


 流石にこの格好なら大丈夫でしょっ!、と私は考え笑みを浮かべながら冒険者ギルドに向かった。



 のだけど……。

「お前かっ、昨日姐さんが警告してた新人の女ってのはっ」

 ………うん、入って早々、依頼が張り出されているボードに向かおうとしたら何か不機嫌そうな、同い年くらいの男子に絡まれました。

「きゅ、急になんですか、あなた?」

 いきなり近づいて来たかと思えば、不機嫌そうな表情と共に、開口一番にこれ。ホントなんなのぉ。

「質問してるのはこっちだっ、答えろっ」

 うぇ~何この人。話が通じない系?やだなぁ。でも弱気な態度見せると今後冒険者として舐められそうで怖いしなぁ。ここはやるしかないかっ。


「嫌ですっ。知らない相手の質問に答える義理なんてありませんっ。質問に答えて欲しいなら自分の名前くらい名乗ったらどうなんですかっ」

 私は最大限、目の前の男子を真っすぐ見つめながらそう返した。

「ッ!テメェ新人の癖に舐めた口利くじゃねぇかっ!」

 すると次の瞬間、怒り心頭と言った様子で男子がこっちに手を伸ばしてくるっ!?

「っ!」

 思わずバックステップで距離を取る。もちろん強化シューズの力もあって、軽いステップでも1メートル以上距離を取る事が出来る。

「なっ!?」

 戸惑いながらも男子の手が空を切る。

「いきなり掴みかかって来るとかっ!なんなんですかあなたっ!」

 いきなりの事に、私も怒って思わず声を荒らげた。


「このっ!」

 私の行動が気に食わないのか、男子は怒りで表情を歪めながらなおも向かって来ようとするっ!このっ!こうなったら1発ぶん殴ってやるしかないかっ!こうも喧嘩を売られたんじゃっ!黙っててもらちが明かないっ!1発ぶん殴ってっ!


 と、拳に力を込めたその時。


「何をやってるんだこのド阿呆っ!!」

「「っ!」」


 不意に聞こえた怒声。思わず私は体を震わせて止まる。けれど相手の男子も同じで、動きを止めた。そして2人そろって声がした方へ視線を向けた。


 そこにいたのは昨日私に声をかけてきた女冒険者さん。しかし昨日の敵意をぶつけてきた時みたいに鋭い目で男子の方を睨みつけている。


「ガリウスッ!ギルド内部で冒険者同士の喧嘩はご法度だって教えただろうがっ!それが何だいっ!初対面の相手に何をしようってんだいっ!えぇっ!?」

「で、ですが姐さんっ!俺の知り合いが見たんですよっ!」

「あ?何を見たって?」


「あ、あいつがこの王都でも指折りの高級宿に入っていく所ですよっ!こいつ、間違いなく貴族ですよっ!昨日の姐さんとこいつの話は見てましたけど、こいつが平民だなんて真っ赤な嘘だっ!あんな高級宿、新人冒険者が泊まれる訳ないっ!」

 ッ。やばいやばいっ、これは状況的に不味いっ!あの宿に出来るしているの見られてたなんて最悪だわホントッ。

「こいつが平民だなんてきっと嘘だっ!昨日のあの服なんて平民が買えるもんじゃないっ!泊ってる宿だってそうだっ!こいつはきっと貴族だっ!」

 ……まぁ、確かに生活とかを見てると私は貴族にしか見えないよねぇ。私だってそう思うし。


「成程ね。……だ、そうだが?どうなんだい。お嬢ちゃん?」

 すると次の瞬間、あの女冒険者さんがこっちへと視線を向けてくる。そして疑うような視線も。

「アンタ、高級宿に出入りしているそうだが、どうなんだい?高級宿を定宿に出来るのなんて、平民じゃありえない。アンタが平民だ、ってならなんで高級宿に泊まれるんだい?その辺り、説明してほしいんだが?」

「……私に説明義務は無いと思いますけど?」


「確かにね」

 彼女は私の言葉に一度は頷いた。

「けど、ここで話してくれないと、この阿呆みたいなのが他にも出てくるかもしれないよ?ギルドに来るたびいちいち絡まれるかもしれないけど、良いのかい?貴族に良くない印象持ってる連中は多いし、貴族かもしれない、ってだけでイチャモンつけられるかもしれないよ?」

「……」

 彼女の言葉を聞いて想像する。嫌だなぁ来るたび絡まれるの。めんどくさいし。あぁもう仕方ないっ!とりあえず、濁して話しておこうっ!この国の王家から支援されてる、なんて話したらもっと面倒な事になるだけだろうしっ!


「……『ある方々』から支援を受けている、それだけです。あの宿に泊まっていられるのも、その支援の一部です」

「そのある方々、って言うのは?」

「それ以上の事は言えません。あの人たちに許可も貰っていませんし。勝手に喋って迷惑をかける訳にも行きませんので。ただまぁ、言えるとしたら。決して非合法な物や人たちじゃない、って事ですかね」

「成程。となれば、貴族か?それともどこかの大きな商会、とかかねぇ?」

「……ノーコメント、です」


 これ以上は話せない。ここから先は全部ノーコメントで通すしかない。

「何がノーコメントだっ!怪しいだろっ!大体なんでお前みたいな新人を支援する奴らが居るんだよっ!」

「ガリウス、下がりな」

「で、でも姐さんっ!こいつ変だぜっ!金もあるのに冒険者やってるなんてっ!可笑しいだろっ!?」

「ガリウス、下がれって言ってるんだ。下がりな……っ!」


「ッ、す、すみません、姐さん」

 ガリウス、って名前の冒険者はあの女冒険者さんに睨まれると、怒られた子供のように肩を落とし下がった。


「さて、こいつが済まない事をしたね。まずはこいつに代わって謝罪させてもらうよ。すまなかったね」

「ッ、い、いえ」

 彼女は素直に頭を下げた。それに少し戸惑いつつも返事を返す。って、ギルドにはこんな事をしに来たんじゃなかったっ。


「あの、もう良いですか。私も依頼を受けにギルドに来たので」

「あぁそうだね。それじゃあ、アタシらはこれで失礼するよ。ほらガリウス、行くよ」

「は、はい。姐さん」


 彼女はしゅんとしているガリウス、更にその仲間たちを連れて離れていく。ってか、そもそもあの女の人誰なんだろう?一応、聞いておくべきかな?


「あのっ!」

「ん?」 

 ふと思った時には声をかけていた。

「あなたの名前、聞いておいても良いですか?」

「あん?アタシの名前かい?」

「えぇ。一応、聞いておきたくて」

「成程」


 私の言葉に彼女は頷くと、もう一度私の方に振り返った。

「なら名乗っておこうか。アタシはBランク冒険者の『アマンダ』。これでもこの辺りじゃそこそこ名の知れてる冒険者さ」

 そう言って笑みを浮かべる謎の女冒険者改め、アマンダ、さん。あの腕の傷跡とかから只者じゃない、とは思ってたけど、ホントに高ランクの冒険者だったんだ。


「それよか、こっちも名乗ったんだ。そっちの名も聞かせてもらおうか?アンタ名前は?」

「……ミコト、です」


 流石にフルネームは教えない。確かこういう世界だと苗字があるのって貴族とかだけだったはずだし。とりあえずただのミコトって事で。


「ミコト、ね。それじゃあミコト。先輩冒険者であるアタシから一つ忠告だ。冒険者なんて仕事は、命がいくつあっても足りないくらい危険な仕事さ。『もう無理だ』、『自分はこれ以上先へ行けない』って少しでも思ったら、今すぐ止めな。それがアンタの為さ」

「………」

 アマンダさんはそれだけ言うと、「んじゃ」とだけ言ってガリウス達を連れてギルドを出て行ってしまった。



 ハァ、何はともあれ殴り合いとかに発展しなくて良かった。……ってそうだっ!私依頼を受けに来たんだったっ!


 

 その後、私は周囲の冒険者やらギルド職員さんに注目されながらも、掲示板に記載されていた依頼を一つ受けた。


 依頼内容は、王都郊外にある森に居るゴブリンの討伐。ゴブリン相手なら戦った事もあるから大丈夫だろうと判断して受けた。


 窓口で受注し、討伐の証としてゴブリンの耳を持ち帰る事の説明を受けると、私はギルドを出た。


 よしっ!何はともあれ、今日から私は冒険者だっ!やったるぞ~~!



 色々回り道はしたけれど、これで私も今日から冒険者デビューだ。やってやる、という想いの元、私は郊外の森に向かうために歩き出した。



     第27話 END



 

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