第15話 典子先生開通

 唇を合わせると、典子先生は素直に亮の舌を受け入れて、舌を絡ませてきた。処女なのに、上手い。まあ、もう大人なのだキスぐらいはしていて不思議はない。

 そんなことを考えていないと亮の下半身の方が持たないかもしれない。この二か月ほど女の子に触れていないのだ。恥ずかしくなるくらい、固くなっている。


 典子先生は、浴衣の下に何もつけていなかった。

 張りのある胸は横になってもそのままの形を保ち、頂点の乳首はピンク、大きすぎず小さすぎず、乳房とのバランスもいい。

 

 典子先生は本当に初めてだった。

 それなりの時間をかけても、その瞬間の彼女の苦痛はなくならなかった。


「家族風呂行こうよ」

 典子先生は、後始末をしながらねだるように言った。

 タオルについて血の量を見れば、ティッシュで拭きとるだけではどうにもならないのは一目瞭然だ。


「空いてるかな」

 今日は家族とかカップルあんまりいなかったじゃない。大丈夫だよ。さっき食事の時に確認しておいたのだろう。目ざといと思う。


「洗ってあげよっか」

 典子先生は石鹸を手で泡立てると、亮の前にしゃがみこんだ。

「くすぐったいよ、またたっちゃうよ」

「ここですればいいじゃん」

 典子先生はいたずらっぽく笑うと、亮のものを握った手を動かした。


 家族風呂は洞窟のような岩風呂で、声が響く。さっき処女を失ったばかりなのに、典子先生は感じまくっている。


「またいっぱい出した、よくでるなあ」

 典子先生は、亮のものにお湯をかけると呆れたように笑う。

「典子先生が魅力的だからですよ」


「ふうん、ほんとに口がうまいね、彼女の言うとおりだ」

「佐紀さんですか」

「どうしてそれを」

 典子先生は心底びっくりしたような顔をした。

 やっぱりそうか、話がうますぎると思ったんだ。そうでもなければ先生が生徒に興味など抱くわけがない。


「大学の知り合いですよね」

「私のこと聞いてたの?」

「まさか、山を登りながら考えてました」


「うん、彼女が現れて君のことお願いって」

「恵美の代わりってことかなあ」

「ああ、佐紀の姪の、どうだろ。でも、部室で君を見たとたんこの人だって思った」

「この人?」

「処女を破ってもらうなら」


 その発想がわからない、亮はいまだに自分がなぜもてるのかわからないし、自信がない。

「うーん、何となくかな」

 それってまるっきり答えになっていませんが。


「さっきさあ、どうして膜を心配したの?」

 風呂の中でもう少しいちゃついたあと、二人は部屋の布団の上に、寝っ転がっている。

「学生時代に、コンパで酔っ払って襲われそうになったの。それを救ってくれたのが佐紀なんだけど、その時のことを覚えてなくて。やられたかどうかもわからなかった」

「でも、それで初めての相手が俺ですか、俺、浮気性ですよ」

「いい、君と結婚できるなんて思ってない、ほかに彼女ができてもいい。でもさ、二人の時はかわいがって」


 うーんそんなにいい条件って、何か裏がありそうな気もするが、まあ考えても仕方がない。今までの経験上、教師が彼女というのは何かにつけて便利だった。

 亮は典子先生の体をもう一度抱き寄せた。

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