第42話安全パイ!

今の医療の姿勢と孝の感情が、変わる訳も無かったが、コンスタントなナオミの感情に訴え掛ければ何かしら答えが出てくるかも知れない!

 彼は石を投げた!石を投げて水の波紋を数えて、ナオミの答えを待った。

 ハッ!と目覚めたのは午前四時、ついつい日本の癖が出ていた。

夢を見ていた・・・。

 元夫の孝と日本に残す孝の支えを託した雷子の夢を・・・。

孝と雷子は日本での別れ間際の姿と感情そのもので、何一つ変わらない二人のイメージは

何れ変わるかも知れない二人の感情・・・。

 それはそれで覚悟していた。

「子供が出来てるかもね・・・。」

奥手な孝は有る意味安全パイだった。

 ナオミもそうなって欲しくて日本に置いて来た訳でも無く、孝だからこそ、100%任せた。

責任感が有る孝・・・。

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