第43話取引
ナオミもそうなって欲しくて日本に置いて来た訳でも無く、孝だからこそ、100%任せた。
責任感が有る孝・・・。
責任感が有る故煮詰まるタイプ・・・。
万事休す!に為っていなければ良いのだが・・・。
ナオミは好き好んでこの闇の世界に存在している訳では無く、一刻も早く日本の孝や義母を助けたいと、そう願っていた。
八代も早く勇気を出して日本へ返りなよ?」優しい笑みを浮かべて須崎八代を観た。頬に伝う透明の涙を指でそっと拭ってやった。
八代とナオミが潜む古アパートは、リオデジャネイロのうらぶれた路地裏にある。
一日中高層ビルの足下で日陰になっているからじめじめと黴臭い。
時折ジャンキーの垂れ流す糞尿の匂いが鼻を刺す。
「今日は全米最大のギャングスター、ソニー・カポネ一味とヘロインの取り引きだ! だからへまはやれねえ!ナオミはアジトで待っていてくれ!」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます