第34話 目出度い男!

「えっ!マジッスカ!?」わざと驚いた。あざといかも・・・。

「なんで?何処で?いつ?」矢継ぎ早に問い詰めた!

 何しろナオミよりも早く逢っていた!こちとら全然分からんかった!

「八尾の特約店だったの。」

「まさか!特約店契約に行ったあの時、八尾の交差点の西角の喫茶店で契約を交わした高橋雷子?」

 型の古い 携帯電話ばかり売ってくれた!月に10台近く販売してくれた雷子?

「孝さん・・・。」孝の胸で泣く雷子と孝のシルエットは、何となくそれが似合っていた。

やがて孝と雷子は結ばれた。ナオミの妹・・・。

 そう思うだけで雷子を愛せた。

「不埒な男・・・。」ナオミの言葉が過ぎる。

結構な想像だけで、半日は暮せた。お目出度い男だ!

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