第21話 リベンジ

「死んでからまで孤独になるなんて、思って見なかったよ!」

と、しょ気返っていた。

 そうだ!あのバカ息子と、生きていた頃の夫の一夫(かずお)にリベンジしなきゃあね!

「ちょっと神様、あたしは警察に逮捕されたんだけど、そういうの無しにしてくんない?」

病室のベッドから起き上がり足許に佇んでいる生き神リンバと対峙した。

「それはあんたの日頃の行いだわリベンジ次第だよ・・・。」

リンバは静かに和美を窘める様に滔滔と、述べ出した。

 ジトッとした目付きで和美を見て・・・。

皺だらけの唇が動かず、リンバをジッと見ていた。息子の隆を思い出しながら・・・。

 パワーリハビリテーション専門のデイサービスには約20名の通所者が存在する。

「私は膝が悪くてね足首も痛いんだよ。」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る