第20話 死に神無視せし者

 「間違った人生を生きて来たんだ。それを反省して、今からリベンジする時間だよあんた!」慌てた生き神リンバが和美の優先順位を問い質した!

の母、和美が亡くなって大々的な葬儀は開かない事を決めていた。

「密葬にしよう。」

孝も雷子も友人知人親戚縁者を呼ぶのは、和美の因果を考えれば粛々としていた方が、しっくりと来ていたからだ。

 遺体損傷遺棄容疑の母より分断された亡き人に悼む気持ちは有るからだと参拝者の気持ちを忖度した結果の事だった。

 山瀬和美は、単身、鹿児島県より神戸へ出て、呉服屋に勤務した。

職場が東灘区の御影駅に近いため、駅前の焼き鳥屋に立ち寄るルーチンになって、IT関係課長の一夫とっ知り合いそこから結婚、離婚と紆余曲折あり、夫と長女を亡くした。

離婚後元夫と長女はコロナ感染症で亡くなった。が、葬儀はしなかった。

「ハァー!なんちゅうバアサンだ!」呆れ果てたリンバがそこに居た。

呆れ返ったリンバは、匙を投げていた。

 タナトスはタナトスで、「閻魔会議に掛けて、地獄の底に落としてもらうからね!」

死神も嫌がる人間、和美は観るのも嫌だと、死神界も無視を決め込んでいた。

「死んで

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