第6話必要な手順

「お母さんを往診時に点滴を射てと本気でおっしゃる?八束さん・・・。」


往診依頼をした医師からわざわざ電話が有り、医療の素人を教育するかのように事細かく述べて電話を切った。

 必要性が有るのか無いのか行ってみて診断しない事には、闇雲に処方を下す訳に行かない。ある程度のプロトコルが必要だった。


「お母さんが腰椎の4番を圧迫骨折をされて入院したのは7月で、退院されたのが8月ですよね?


」因果の確認から入るのは、流石に医療を研鑽した医師だと感じた。

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