第5話 愚者の国

「男爵家のご令嬢さまでしたら……そうですね、ランクBなど、いかがでしょう? ランクAは扱いにくいものが多く、特別戦闘時に参加の義務がついてきます。身辺警護程度なら、十分かと」


 中空に浮くホログラムの資料がどかされると、バーコード頭の中年男がビジネススマイルという仮面をつけた顔を覗かせる。

 手のひらを揉み合わせ、明らかに機嫌を取ろうと言うのが透けて見える。


 態度もそうだが、金や赤の派手な絨毯、材料が貴重な本革で出来た来客用の三人掛けソファー、アンティーク調のデスクや本棚など、これ見ようがしに高級品を並べているのがいちいち鼻につく。

 本来、部屋を彩るはずの美術品も東方・西方が入り乱れて統一感がなく、配置もちぐはぐ。

 どれも一級品なのは間違いない。が、扱う者が素人であるが故に見るに耐えない惨状になっている。

 高級食材の味を生かさず、調味料や添加物を大量にいれた食事と同じだ。


 これだけの品を揃えるのにどれだけのディスポンサーを売りさばいてきたのだろうか。

 

 床に着きそうなほどの黒髪に凛とした顔立ちの少女アイシスは、虚栄心と葉巻の煙が立ち込める空気に顔をしかめた。

 左眼は眼帯に覆われているが、切れ長の右目に収まる黒い真珠のような瞳が自然と鋭い光を灯した。


 一刻たりとも長居はしたくないのだが、目的も果たさず変えることなどできず……。 

 促されるままソファーに歩み寄ったアイシスは、高級な絨毯を気にすることなく背中の大剣を床に突き立て、無遠慮にソファーへ立てかけると腰を下ろした。

 部屋の主である男は、眉をヒクつかせ感情を抑えているようだった。絨毯には穴があき、ソファーには傷がついたからだろう。

 損傷に不安を覚えるのであれば見えない所で使えばいい。そうしないのは、それこそ虚栄心に他ならない。

 物の価値が分からない者に気を遣う道理はない。


「私をそこらのお嬢様と同じにするな。自分の身くらい自分で守れる」


 爵位持ちの息女に貧弱な妄想を抱いている発現に不快感を覚え、つい口調が強くなり、鋭い視線で男を睨んでしまう。

 普段であればこの程度で感情を揺さぶられることはない。だが、入室して自己紹介するなり「本当に男爵家令嬢か?」などと無礼で無神経な物言いをされれば誰でも腹を立てるのではないだろうか。


 まぁ、黒いシャツにタイトなジーンズとラフな装いだったことが原因、と言われれば不遜な態度も一方的に咎めることができないだろうが……。


 それでも、上から着込むコートの襟や袖口に施された金の装飾が男爵家であることを証明している。入室して見ているのに気づかないはずはない。

 この国の悪い所が如実に出ている。

 固定観念に縛られていることに気付かず、その常識を相手にまで押し付けてしまう悪癖だ。

 

 考えていると苛立ちは増長してしまい、ソファーの肘置きに頬杖を着き足を組むなど、およそ爵位持ちの所作からかけ離れた態度が出てしまう。


「は、はぁー、さようでしたか……これは失礼を」


 男はヒクヒクと眉を動かし、アイシスの態度に内心穏やかでないのが透けて見えた。が、ビジネススマイルを崩さないのは、客を逃すまいとする執念だろうか。


「ではアイシス様、どのような用途でお使いになられますか?」

「それをやめろ」

「え? それ、とは何でしょうか?」

ディスポンサー彼ら。彼らとて生きている」

「で、ですが……は人形と同じですよ? それを、生き物として扱えと言われましても……おままごとじゃあるまいし……」

 

 瞬間、アイシスの胸の奥で熱が破裂し脳天まで駆け上がった。

 射るような視線で睨み据え、思考するより先に言葉がついて出た。


「男爵家として命令する、その場で頭を下げて謝罪しろ」

「……っ! さ、さすがにそれは……」

「……」

 

 睨んだまま視線を動かさないアイシスに本気を感じた男は顔を青くする。


「か、かしこまりました」

 

 男は机上に手を突き、深く頭を下げた。額を打ち付けそうなほどに。


「ぶ、分をわきまえず申し訳ありませんでした。あ、あなたのおっしゃる通りにさせていただきます……」


 詰まった喉から絞り出すかのように発した言葉。明らかに納得していないもだと分かる。

 顔は伏せていて見えないが、ご自慢のビジネススマイルも屈辱に歪んでいるのかもしれないと想像した。

 それを思うと少し胸のモヤモヤが払われ、心なし軽くなった気持ちになる。


「うむ、よかろう。楽にするがよい。ただし忘れるな、今貴様が受けていた屈辱をディスポンサーたちだって受けているのだ」

「は、はい、心に刻んでおきます」


 顔を上げた男の顔は再びビジネススマイルの面が張り付き、この切り替えの速さは呆れを通り越して驚嘆に値する。


 本来、自分の身分をひけらかせて従わせるなどアイシスの理念に反する行いなのだが、どうもディスポンサーの事になると自分を御せなくなる。鍛錬不足、と自分の未熟を反省した。

 しかし、こういった輩は女だ小娘だと内心で見下しているところがある。少しくらい強く出なければ、この国の腐敗が進むとも考えていた。


 国に人を仕分けするシステムが存在すること事態が悪であると考え、男もその被害者の一人だと思うと憐憫の情を抱きもするが……。

 他人の苦しみを理解することができるにも関わらず、同じ痛みを他人に与える、というのはやはり罪でしかないとアイシスは思った。


「えー、それでは、どういった……人物? をお探しでしょうか」


 男はこれ以上機嫌を損ねぬよう、慎重に言葉を選び始めた。

 使い慣れない、というよりは言葉の響きにしっくりと来ていない様子で首を傾げながらの質問だった。


 ただ人を紹介するようにすれば良いではないか、という文句が口から出そうになるのを飲み込みこんだ。今は表現をなおしただけ良しとしよう。


「私と同じ年頃……そうだな、十五から十七歳くらいの少女であればよいのだが。友人にしたい、あまり戦いを好まない人物がいい」


 真剣に考え、条件を口にしていたアイシスに対して、男は魂が抜けたようにきょとんとしていた。


「おい、どうした? 聞いているのか?」

「……ゆ、ゆうじん……ですか?」 


 男は初めて聞いた、と言わんばかりの呆けた顔になると、一拍おいて唐突に声を上げて嗤い出した。


「何がおかしい?」とアイシスは身を焼くような感情が込み上げるのを堪えるようにして低く落ち着いた声で「忠告」した。


「な、何って、お客さん……そりゃないですよ! 自分から笑わせておいて……」


 男の言葉を聞き終わるのと同時に、アイシスの胸の奥で閉じ込めていた熱が破裂した。怒りに震える手が大剣の柄を握る。


「ひぃぃぃぃぃ!」


 男が悲鳴をあげたのとほぼ同時だった。

 アイシスは男を壁に肘で押し付け、首筋に大剣の切っ先を添える。


「な、に、が、おかしい?」


 静かに、冷たく言い放つ。

 男の顔は冷や汗を顔面に浮きだたせ、「い、いえ、何も」と掠れる震え声で発言を撤回した。

 アイシスは肘を引き、解放された男は壁を滑るようにへたり込んだ。


「だめだ、貴様と話していると理性が持ちそうにない。条件にハマりそうな人物のリストを転送しろ」


 感情の乱高下に頭痛を覚え、重い息を吐きながら言い放った。「は、はい! ただいま!」と男は慌てふためき、デスクへ向かう。


 男は首に傷がない事を確認しながら机上のパネルを操作し始める。

 男の目の前にホログラムのリストが出現すると、いくつかのページを選定しアイシスへフリックして飛ばした。

 受信の電子音がアイシスの指輪から聞こえ、指輪をタップしてファイルが届いた事を確認すると握っていた大剣を背中に収めて戸口へ向かう。


「あ、あのー、数が多いでしょうから……もう少し絞るお手伝いを……」

「必要ない、自分で何とかする。安心しろ、料金はフルサービス分でしっかり払う。それでいいだろ」

「はぁ、そういうことでしたら……」


 男の表情が見るからに明るくなりアイシスは舌打ちをする。

 根端は誰でも見透かせる。

 ここで交渉に時間を割くより、この男との会話を早く終わらせたい、というのがアイシスの正直な気持ちだった。

 寿命は時間で表現される、つまり命と同じである。そう父から教わり、大事に使えと言われた。

 アイシスは父の言葉を思いだし、お金と命を天秤にかけたのだ。

 命を削ってまでこの男に付き合う義理はないし、お金で自分の命を買ったと考えれば安くも思える。

 この手の輩は金さえもらえれば正しい手順などにこだわらない。良くも悪くもだが。


「決まりましたら、ご連絡を……、書類を回しますので……」


 「分かった」とだけ肩越しに答えドアノブに手を掛けた。

 しかし、扉を開けたところで思い出したようにアイシスは男に振り返る。


「そうだ、今度から相手を見て言葉を選べ? 貴様のようにゲスな者ばかりでないと言うことを忘れるな」

「は、はい、そりゃもう、身にしましたので……はい」


 ヘコヘコと頭を下げる男の笑顔は、絹のように薄く感じ、内心では納得がいっていないのが分かる。

 アイシスが後ろ手に扉を閉めて、廊下を歩き始めると……。

  

『たかだか男爵家の小娘が調子乗りおって! 華族に属しているといっても最下位ではないか! えらそーに! くそがっ!』


 怒鳴り声に混じり、何かが割れる音がする。

 男が血管を浮きだたさせ、悔しそうにする様を想像した。弾む胸の内を感じ口の端が微かに持ち上がってしまう。


 けれど、それも一瞬の事の事だった。

 浮いていた心は沈み始め、表情に影が落ちる。

 男のような考え方が蔓延しているこの国で、アイシスがしたことは水面を叩いたようなものだと思った。

 どんな侮辱を受けようと、時間に希釈され忘れていくだろう。すなわち、あの男の本質は変わらない。

 コンディーターだろうが、ディスポンサーだろうが、ともに手を取り合えば、誰も笑顔でいられるはずなのに、なぜ。


「父上、なんと生きにくい世界なのでしょう」


 より良い世界がどんなものか、皆知っているはずなのに気付かないふりをする。

 変えようとするものが現れるのであれば、巻き込むな、変えてくれるなと耳を貸そうともしない。


 そんな国民を救う意味などあるのだろうか……。


 アイシスは内へ内へと向かう思考から目を逸らすように廊下の窓外の景色に視線を移す。

 三階からの景色はあまりいいとは言えない。同じ高さの、いやそれよりも高いビルが背比べをしており、見える物と言えばそれらのビルに内包されている店のホログラム広告ばかり。

 色艶やかで、ファッションブランドや子供用の玩具まで幅広く表示されているのだが、アイシスには興味のないものばかり。

 本来、解放感を感じられるはずの空さえも、ビルに遮られ閉塞感を感じる。

 詰まりそうな息を吐きだした時、屋上にカフェテラスがあることを思い出しアイシスは気分を変えようと屋上に足を向けた。


                ※


 太陽は頂点からわずかに傾き、時間的にラッシュは終わっていた。

 おかげでテラスは空いていたため、自由に席を選べた。

 できるだけ見晴らしのいい角を選び、注文を終わらせるとふんわりと漂うコーヒーの香りに浸りながら、あたりの景色に視線を巡らせる。 


 屋上ではあるが、自然公園をイメージした作りがなされており、手入れされた植木や緑の傘のように枝を広げ影を作ってくれているそびえ立つ木まである。

 先ほどの男のようなものが務めるビルだ。こういった趣向で金持ちの婦人を集め金をとろうという魂胆がまるわかりだ。

 だが、いくら魂胆が見え透いていても、まんまと引き寄せられてしまうアイシスのような客がいる以上、成功していると認めざるを得ない。

 落ち着く空間に気持ちが緩むのを知覚し、自分への言い訳を胸の内に呟く。

 

 だが、気になるものがチラチラと視界の端に入って来る。

 コンディーターに付き添うディスポンサーたちの姿だ。

 コンディーターに買われた後はどう扱おうが購入者の自由。

 執事の格好をさせ、後ろにはべらせるマダムたち、かと思えばボロボロの衣服でペットのように地面に座らせ、会話を楽しむ者……。

 周囲の誰も、対面する者でさえ、当然すぎて気にもかけていない。

 景観と相容れぬ混沌とした様に、アイシスは思わずため息が出る。

 

 本当はディスポンサーを買う、などという行為はしたくなかった。そもそも、自分はディスポンサーを必要としない。むしろ守らねばと思っている。

 それでもディスポンサーと契約しに来たのは、父ソウジの希望だった。

 奴隷や道具としてではなく、ディスポンサーが人と変わらない事を知るためだと言われた。

 アイシスは見れば分かると反論したが、取り合ってもらえず今に至る。

 鬱蒼した気分から目を逸らし、先ほど転送されてきたリストを開こうとする。ファイルが開くまでに少しの間があり、嫌な予感を抱く。

 案の定、リストは百ページ近くあり、少しの後悔が頭を過る。

 今すぐには読破できそうにない事は明白、現実から一度意識を背ける。

 届いたコーヒーの香りを吸って、ほろ苦くも香ばしい香りが嗅覚を刺激する。そして、味をイメージして一口……。

 口中に想像した味が熱を帯びて広がり、やがてそれは胸の奥へと降りていく。

 重く溜まっていた心の澱を流し、力んで詰まっていた肩や全身から余分な力が抜けていくのを感じる。


 無意識にため息がこぼれ、表情筋が緩むと同時に心の余裕が芽生える。

 焦る必要はない、ソウジが言っていたことを思い出す。

 冷静になった頭で情報を整理することにした。まずはカテゴリで絞り、その中で希望に合いそうなランクを洗い出す。


 ランクカテゴリ

 AⅠ AⅡ AⅢ

 BⅠ BⅡ

 CⅠ ⅭⅡ

 D(訳アリ商品)


 結構、細かいな……。


 あのいけ好かないバーコード男の「ほら見たことか」という顔が脳裏に浮かぶ。

 煙を払うように手で幻影を払い、勝手に抱いた反発心を動力源にリストへ視線を戻す。

 最上位はAⅠであるわけだが、所詮は戦闘データが元のクラス分け。戦闘においては卓越していも人格と言えるものが破綻していることがある。

 だからと言って、最下位のCは正直一番危うい頃だ。

 初めて試験を乗り越えた者が多く、コンディーターへ抱く恨みや憎悪が新鮮である。また、そう言った初心者を狩り、上のクラスを狙おうする者もいると聞く。当然、友人関係が築けるとは考えにくい。

 ならば、と絞った結果はBになる。

 基本的に状況を受け入れる余裕を持ち、かといって物事に対して手を抜くことはない向上思考が多いと聞く。畢竟、真面目クラスだ。


「どれどれ……さらに女性型に絞り込んで……製造日? ああ、年齢か。えーと、十五から十七年……」


 フィルターをかけ絞り込んでいくとリスト五ページ分にはまとまった。ちなみに一ページ十人である。

 一仕事終えたような気分でコーヒーを口に運び、一息ついて顔写真付きの名簿をスクロールしていく。

 お、とアイシスは慌てて通り過ぎた写真へと画面を戻す。

 写真に写る少女は紅い髪と瞳をした柔らかな笑みを浮かべる可愛らしい少女だった。


「なになに……十五年……十五歳か。なるほど、戦闘時は――」


 顔写真をタップすると〈検品〉時の映像が流れ出す。


「ほう、これは面白いな……」


 紅い髪の少女はオカリナを吹き、相手を眠らせている。

 これが能力の様で、必要以上に能力を行使することもなく、戦闘状況の中、避けられない場合のみ、相手の命を奪っているといった感じだった。

 すぐに泣いてしまいそうな相貌は飾り、その裏には理知的な面を忍ばせている。


「うん、悪くない。これなら良き友人になれそうだな。不満な点を上げるのなら……」


 彼女の方が男爵家の令嬢らしい華がある、ということだろうか……。


 恐らく、〈首輪〉を外し、今着ている軍支給の制服でなく、少女らしい可愛い服など着て街を歩けば彼女が主人でアイシスがお傍付きに見えるのだろう。

 身勝手な嫉妬心に駆られたアイシスは、もし彼女と契約できたなら悪戯を仕掛けてもいいかもしれない、などと悪だくみを妄想しはじめる。

 可愛らしい相貌が、羞恥や困惑に変わるのを今から待ちきれず、クスクスと肩を揺らしてしまう。

 しかし、そんな穏やかな時間は巨大なサイレンが響き渡り、終わりを告げる。

 

 予期することの出来ない緊急警報に心臓が跳ね、反動で思わず立ち上がっていた。

 周りの人々も首を巡らせてから、探るように指輪型の端末で情報を確認し始める。

 アイシスも習うようにリストを閉じると『!』のアイコンをタッチした。

 赤い縁が明滅するホログラムモニターが現れ、アイシスはそこに書かれた文言に目を通す。


『緊急通知 <コンティネント>東側に<間欠泉>が出現。ランカー所有者は救援の派遣を依頼します。

 戦闘用のディスポンサーをお持ちでない方は、近くのシェルターへの非難してください』

 

 ぞろぞろと周りの人々はエレベーターへ向かい始める。

 シェルターへの非難を始めたようだが、その足は落ち着いたもので、緊張した雰囲気もなければ、中には談笑し笑顔を浮かべるものもいる。


 気に入らなかった。この勧告でディスポンサ―は派遣されるが、その主人は安全なところにいることが常識。前線に出ることは少ない。

 表示だけが緊迫している勧告を閉じ、背中の大剣を抜くと広い刀身に自身の顔を映す。

 鏡のように映った自分の顔は、何をグズグズしている? と苛立たし気に睨み返し来る。


「分かっている、私は奴らとは違う。ああやって笑顔でいられるのは誰のおかげだと思っているのだろうな……」


 大剣を握る手に一瞬力を込めて覚悟を決め、背に大剣を収める。

 非常時だと言うのにエレベーターを待つお祭り気分の群れを横目に、アイシスは非常階段へと走った。

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