第4話 業病

 分厚い鋼の壁に見える北ゲート前。

 なんとか定刻に間に合ったアーシルとセスは、たどり着くなり重力に任せて大の字に倒れた。今は天を仰ぎ、不足がちの酸素を肺一杯に取り込むので忙しい。


「兄さんたちは……走って、来たのですか?」


 緩く波打つバラのような深みのある赤い髪をした少女が覗き込んできた。呆れたと言いたげに半分閉じた瞼の奥にあるルビー色の瞳がいつもより曇っている。

 制服である兼用の紺のコートと白いブラウスはきっちり崩すことなく着こなされ、初めは恥ずかしがっていたベージュのショートパンツも今となっては動きやすいと堂々としている。


 そんな堅実さと度胸を兼ね備えた彼女……スイセンは、人間で言えばアーシルより一つ下の15歳。ようするに一年遅く培養カプセルから出たことになる。

 普段は幼さの残る顔立ちと物腰柔らかな口調が特徴の可憐な少女……なのだが、現状は遅刻しそうになった義兄とその友人に詰問しているため、まるで鬼に睨まれているかのような迫力がある。

 

「な、なーに、これも訓練の……いっかん……だ……」


 酸素がまだ足りないようで、訥々とした口調でセスが弁解する。

 だが、普段の素行の悪さからだろう。その行為も虚しく、訝しむスイセンに「ふーん」と流された。


「そ、そいえば、アーシルにはやられたなー。まさか最後で巻き返されるなんて、やればできるじゃねーか」


 目を泳がせるセスが唐突に話題を振って来た。詰問を逃れるための隠れ蓑にされたことは明白。


 普段は難癖つけて負けを認めないのに、こういう時だけ……。


 不満げにセスを睨むが、口笛を吹いて見向きもしない。

 そんなセスの作戦は功を制し、スイセンは曇らせていた瞳を輝かせるとアーシルの手を握りしめ眼前に迫ってきた。


「えっ! 兄さん、セスに勝ったんですかっ!」

「勝ったって……ただの駆けっこだよ。そんな大層なことじゃ――」

「はぁー、やっぱり兄さんはセスに負けていなかったのですね! そうだと思ってましたよ! 私は信じていたんです!」


 恍惚とした表情で空に向かって熱弁するアイシスには、こうなると誰の声も届かなくなる。

「どうするのさ」とセスを睨むが「知るかよ」と現状を面白がって悪戯な笑みを浮かべるだけだった。だが……。


「そうですよねー、ガサツなセスに義兄さんが負けるはずないと思っていたんですよー、そうですか、そうですかー。義兄さんも力をつけたのでしょうけど、セスはランクに胡坐をかいてましたね」


 スイセンは笑いをこらえるように口元を抑え、わざと聞こえるように言っていた。別段、仕返しということではなく恐らくは本音。

 それまで壊れたスイセンを馬鹿にするように見ていたセスだったが、眉をヒクつかせ不良然とした煽り顔になる。


「おいおい、酷い言われようだな。なんか? 落ちぶれた? 気でも触れたのかよ、 ランクは天と地の差ほどあるだろーがよ!」

「兄さんのランクは仮初です! まぁ、義兄さんが追いつくまでそうやってランクにかまけていてください。あっという間に追いつかれますから」

「んだとぉ?」

「なんですかぁ?」


 額を打ち付ける勢いで睨み合う二人。

 スイセンの言葉には内心で「無理でしょ」と突っ込みを入れるが、二人の気迫に言葉には出すことができず、あたふたと二人をなだめようとするのが精一杯。

 どうしたものか、と困り果てていると重要なことを思い出した。手のひらに拳を打ち付け、二人を大声で呼び注意を引いた。


「大変だよ二人とも、哨戒任務の交代に遅れるよ? そろそろ行かなきゃ」


 いがみ合う二人は同時に鼻を鳴らして明後日の方向を向く。

 怒りは収まらないようで、肩を吊り上げた二人は足音荒くゲート横にある守衛室へ歩き始めた。


 仲がいいのか、悪いのか……。


 アーシルは肩をすくめつつ、二人の後に続く。



 十メートルの壁に見える鋼鉄の扉の横に、人が通り抜けられる連絡路がある。

 その入り口前には、長方形のボックス型の守衛室があり、任務に就く場合は通行許可と能力の制限解除申請の手順を踏まなければならない。反乱などの企てを防ぐためらしい。


 守衛室を窓越しに除き込むと、小太りの中年男が一人椅子にだらしなく腰かけている。

 男は顔を赤らめ、とろんとした目で腕輪から浮き上がるホログラム映像を見て大笑いしていた。片手に持ってる酒瓶がだらしなさの原因か、元々なのか。

 見慣れた光景に驚くことはなく、アーシルは守衛室の窓をノックする。


「あ、あの~、すみません、守衛さん」

「あん? ヒック……人形どもが、人間様になんのようだ? ヒック……遊んで欲しいのか? ん?」


 守衛はアーシルを見ることなく、いやらしい目つきでスイセンを見ると、つま先から頭を行ったり来たりと視線でなめる。

 睨み返し、何か言おうとしたスイセンを止めるつもりでアーシルが体を割り込ませる。


「い、いえ、哨戒任務です。交代させないと守衛さんが怒られますよ」

「ヒック……んぁ? あぁ、そうか、もうそんな時間か……ヒック……」


 男は眠そうな目で操作パネルを見回し、一つ一つ思い出すように操作を繰り返した。

 少し間があって『制限解除』とアーシルたちのラバーバンドに文字が浮かぶ。許可を受信した合図だ。

 この手続きなしに能力を発動しようとすれば、首輪が検知して体内に流れる血液に漂うナノマシンと首輪が起爆する。よく話に聞く、猫につける鈴の首輪のようなものだ。

 それが気に食わないのか、セスが不服そうに舌打ちした。が、幸い守衛には聞こえていないようだった。


「よし……ヒック、通っていいぞ……ヒック、せいぜい俺たちを守ってくたばってくれ、がーはっはっはっは。ああ、そうだ、そっちの女型は上等品だ。オモチャになるならいい生活させてやるぜ?」

「結構です、豚さんには興味がありませんので」


 にこやかにスイセンが返した。その声は冷たく、アーシルの背筋に悪寒が走る。


「あぁ? 今なんっつったぁ?」

「い、いえ、申し訳ありません。この子は、ちょっと……ああ、そうだ、精神面で壊れてまして……周りの物が豚さんに見えるらしいんです……」


 慌てて口にした言い訳があまりにも苦しくて、アーシルの冷や汗は止まらない。

 守衛がアーシルをじっと見ている。助けを求めるようにセスを見るが、明後日の方向を見て我関せず、といった様子だった。

 心で恨み言を呟いていると、「なんだ……不良品か」と守衛は落胆した。突飛な言い訳だったが納得したらしく、この時ばかりは酒瓶に感謝した。


 アーシルがペコペコと頭を下げながら二人を先導して守衛室を離れた。

 セスが豚の鳴き声をまねていたが、守衛はもう興味を示さなかった。

 四隅からオレンジの明かりが照らす薄暗い連絡路を歩きながら、アーシルは疲労を吐き出すように大きなため息が出た。


「どうなるかと思った……スイセン、らしくないよ」

「すみません、でもあの豚さんが悪いんです! あんな目で……あぁ、思い出すだけで虫唾がはしります!」


 顔を青くしながら、スイセンは自分の体を抱くようにして二の腕をさすった。


「まぁ、当然の反応だね。でも、普段のスイセンならもうちょっとオブラートにできたんじゃないか、てね」

「それは……その……だって、義兄さんの前であんな……」


 明かりのせいだろうか、うつ向くスイセンの耳がほんのりと赤くなっている気がした。


「察してやれよ、朴念仁。お前に誤解されたくなかったんだよ、あんな豚になびく女なのか、ってな」

「えっ! 僕、そんなに信用無い?」


 ショックを隠せず、アーシルが潤んだ瞳でスイセンを見ると、スイセンは慌てて首を振る。


「ち、違います! い、いえ、あながち間違いでもないんですけど……その、信用してない訳でなく……ああもう! セスは余計なこと言わないでください!」


 スイセンの右の拳がセスの頬を捉え、変な悲鳴と共に壁に叩きつけられた。


「いってーな! 何すんだよ! 人がせっかくフォローしたのによ」

「あなたのフォローはデリカシーに欠けています! もっと女心というものを――」

「デリカシー? 女心? 知ってたところで役に立つかよ、そんなもん」

「なっ! これだから戦うしか頭にない野蛮な人は嫌なんです!」

「はっ、馬鹿言うんじゃねーよ、戦う事が俺たちのすべてだろ」


 まただよ、とアーシルは苦笑していると前方の暗がりから話し声が聞こえてきた。


「ほら、人がきたよ」


 アーシルに諫められ、二人はお互いに反対の壁を見ることで矛を収めた。


 これは調子が戻るまで時間が掛かりそうだ……。


 アーシルが内心でぼやき、ため息をついているとオレンジの光に人影が見え始めた。

 

 声の主は三人組の少年たちだった。

 哨戒はスリーマンセルで行うことが多く、アーシルたちが交代する相手だろうとすぐに分かった。

 下品で豪快な笑い声が通路に反響してうるさい。制服は気くずされ、セスとは違うガラの悪さだった。同じガラの悪さでもセスが孤高の獅子とすれば、ハイエナとでもいった感じだ。

 ディスポンサーの証である首のリングが鈍く光る。


「ギャッハハハっ! でさ、そのコンディーターときたら躓いてこけてやんの! なぁ、バカみてーだろ」


 アーシルの苦手なタイプだった。声を聞くだけで気分が重くなる。

 だがディスポンサーとして蔑まれている以上、反動としてよくあることでもあった。

 正面切って反抗することが許されないディスポンサー自分たちにとって、影で欠点を愚痴り、少しでも自分の不幸や欝憤を和らげようとするガス抜き行為が行われるのは仕方のない流れなのかもしれない。

 けれど最悪なのは、それが伝播することだ。

 他の二人も話しているうちにタガが外れたのだろう、自分の絡んだコンディーターの愚痴を吐き、高笑いを始めた。


 すれ違いざま、彼らの醸し出す陰険な空気が、肌にねっとりとまとわりつき、心に影を指す。

 できるだけ関りたくない、とアーシルは足を少し早め、通り抜けようとしたときだった……。


「ん? ちょっとまて……お前……」


 すれ違った直後、初めに大声で嗤っていた少年がアーシルを見て足をとめた。

 歩きながら息が詰まった。聞こえないふりをしてみる。


「おい、お前だよ、お前。茶髪のやつ」


 いよいよ足を止めるしかなかった。自分たちの中に茶髪はアーシルだけだ。セス達も振り返り何事かと様子を伺っている。


「な、何かな?」

「おっ、やっぱそうだ! お前、Ⅾだな? 〈検品〉で見たことあるぞ!」


 恰幅のいい少年がニタリとバカにしたような笑みになる。


「ん? あれがっ! ホントにいたんだっ! 欠陥品」

「マジかよ、あいつも哨戒やんのかよっ! 〈ジン〉が来てもなんも出来ねーだろ!」


 恰幅のいい少年の言葉に反応し、他の二人も腹を抱えて笑い出した。

 こういうことは慣れている。三年間、すれ違う同胞に言われ続けてきた。初めは心が痛んで、気分が沈み、逃げ出していた。けれど、三年もすれば慣れることだってできる。

 アーシルはバレないように息を吸って感情に蓋をすると笑顔を作る。


「お疲れ様、僕は逃げるので必死だから、全然覚えられないや、キミは凄いね。戦えないかもしれないけど、連絡はできるから、やれることを頑張るよ」


 こういう時は程よく下手にでること。相手を刺激しないように、でも、沈むと相手を調子づかせることになる。程よく相手を満足させればそれで乗り切れる、はずだった。


「あぁ? お前、何笑ってんの? バカにしてんのか? D」


 どうやら選択ミス。

 

以前はこれで気持ち悪がられて終わったんだけどな……。


 内心の後悔は遅く、胸ぐらを掴み上げられる。まるで仇でも見るかのように鋭い視線が眼前に迫る。


「ご、ごめん。バカになんてしてないよ、もともとこういう顔だよ、良く勘違いされるんだ」

「はぁーそりゃ不便だな、なら叩いて整形してやるよ、ありがてーだろ?」

「うーん、痛いの嫌だけど、仕方ないか」

「だから……その笑顔が気持ちわりーって、言ってんだろっ!」


 少年の拳が握られ、アーシルの頬に迫る。

 特に構えることもなく冷静な頭で対処の手順を思い浮かべてなぞる。


 こういう時は目を閉じて、歯を食いしばって、舌を噛まないように――。


「なにっ?」


 痛みは来なかった。代わりに相手の少年の動揺する声が聞こえ、薄っすらと目を開けると顔の横で拳が止まっている。


「何すんだテメェ! 邪魔してんじゃねーぞごらぁ?」

「お前こそ、胸糞悪い事してんなよ、今、〈検品〉じゃねーだろ」


 セスが刺すような見幕で少年を睨み、振り抜かれていた拳を手のひらで受け止めていた。


「お前も潰すぞ? 金髪」

「やってみろよ、陰険やろー」


 二人の間で空気が張り詰める。しかし、相手の一人が顔を青ざめさせ、震える声で少年をいさめる。


「お、おい。そいつ、たった半年でAになったとか言う奴じゃぁ……」

「なん、だと?」


 恰幅のいい少年の表情から気迫が消え、目を丸くし驚愕の色に変わる。


「へー、オレも有名人? けどさ、関係ねーよな? こんな下らねーことするくらいだ。腕に自身あんだろ? そいつの代わりに俺が相手してやるよ」


 恰幅のいい少年は怒りを堪えるように歯を食いしばり、舌打ちするとアーシルを投げ捨てた。


 壁に叩きつけられたアーシルは地面に転がる。スイセンが駆け寄って気遣ってくれたが、大丈夫と手で制して膝をつく。


「ったく、ふざけんなよ、なんでAランクが不良品と一緒にいんだよっ」


 恰幅のいい少年は吐き捨てるように言い放つと、他の二人とその場を離れようと歩き出した。しかし、「おい、待てよ陰険やろう」とセスが呼び止める。


「謝れよ、こいつに。くそつまんねぇことしてすみませんでした、てな」

「ちょ、セスいいって――」

「お前は黙ってろ」


 止めようとしたアーシルにセスの冷たい声が降りかかる。

 続けてスイセンの名前を呼ぶと、スイセンはバンドをタップして、宙に浮いたホログラムリストに目を通す。


「三人ともCランクですね。大して兄さんと変わらないじゃないですか。さしずめ、自分達よりも下の者を蔑んで、いい気になっていた、というところですか」

「はっ、ほんとつまらねー奴らだな、お前ら。えーっと、なんだっけ? お前らのルールじゃ、気に食わない相手を好きにしていいんだっけか?」

 

 恰幅のいい少年は恨めしい視線で歯を食いしばるが、本能的にセスの気迫を感知したのかジリジリと後退った。


「セスっ! 謝らせるだけじゃないのか!」

「黙ってろってんだろっ! こいつらみたいなのは、自分が何したか分からせねーといけねー」


 ニタリと笑うセスは拳を鳴らし、少年たちに歩み寄る。獲物を前に、飛び掛かるタイミングを見ている獅子のように。


 俺たちは戦う道具だ……。


 先刻のセスの言葉が脳裏を過り、胸の奥で何かが決壊した。


「もういいって、言ってんだろ!」


 自分の声だ、と分かった時にはその場の視線を集めて時が止まっていた。けれど、どりな声など上げたことはなく、理由も分からいアーシル自身が一番動揺した。


「ごめん、でも……もう行かなくちゃ」


 自分でも分からないことを説明などできる訳もなく。冷めた目のセスや不安そうにするスイセンにはそれくらいしか言えなかった。

 セスは不服そうに舌打ちして「なら、謝罪はしろ」と恰幅の良い少年の胸ぐらを掴んだ。

 

「こいつに免じで半殺しはやめといてやる。一応、お前らも国の戦力だからな、ほら、額をこすりつけて」


 セスは地面に指を指した。三人組は怒りこそ目に灯していたが、歯を食いしばり、言われた通りに土下座した。けれど、謝罪の言葉がなかなか出てこない。

 しびれを切らしたセスが薄い笑みを浮かべる。恰幅のいい少年が土下座するその頭を踏みつけ、言葉を急かす。先の憂さ晴らしに違いなく、アーシルが止めようとしたが、少年が先に口を開いた。


「す、すみませんでっぶっ――」


 プライドをかなぐり捨てて言い放った言葉は、セスの蹴りが頬を捉えて中断された。

 恰幅の良い少年は壁にめり込み気絶すると、他の二人はそれを見て青ざめる。

 「おせーんだよ」と低くだるそうに言い放つセスは、他の二人に視線を流す。二人は姿勢を正すと電光石火の謝罪を見せた。

「そ、それでは失礼します」と敬礼する二人に、セスは虫でも払うかのように手を振る。うせろ、の一言で二人は気絶した少年を抱えると、脱兎のごとく守衛室の方へ走り去っていった。


「ちょ、セス! あれほどやるなって――」

「おーら行くぞ、マジで遅れる」


 セスはアーシルの抗議を聞き流し、出口へと歩き始めた。こういう時は何を言っても聞きはしない。

 暴力ですべて解決してしまうセスに反感を覚えるも、彼がいなければどうなっていたか分からないのも事実。

 やはり自分が間違っているのだろうか、そんな思いが心の澱となって素直に感謝することができない。

 

 それが表情に出ていたのか、スイセンに不安げに安否を気遣ってくれた。


「顔色が悪いですが、どこか怪我でもしましたか?」

「え? いや、大丈夫だよ。それより、ごめん……嫌なことに巻き込んで。心配もかけたね」

「私は大丈夫です。ただ、苛立ちは覚えはしましたが。あのまま義兄さんが殴られてたら私も黙ってませんでしたよ?」

「えーと……なに、する気だったの? 能力使う気だった?」

「うーん、それもいいですが。私の場合、彼らを孤立させますね。プラントでも戦場でも」


 にこやかに言うが、スイセンはあまり冗談を言わない。こういう時は本気で考えていることが多く、実際にスイセンの怒りをかった人が精神を病んだと聞いた事もあるくらいだ。

 アーシルは能力で幻覚を見せられた時のことを思い出し、背筋が凍った。


「何かあれば相談してくださいね。私はセスと違ってここで対処しますので」


 スイセンは自分の頭を指さしてにこりと笑った。

 参ったな、と肩の力が抜ける。きっと初めから自分の迷いを見透かされていたのだろう。

 必ずしも暴力だけが解決の糸口にはならない、そう言われてるようだった。

 その気遣いにも、いつも助けてくれていることにも感謝しかない。

 「ありがとう」と改めて言葉にし、笑顔のスイセンと共にセスの後を追った。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る