宇宙のはしっこで
古 散太
宇宙のはしっこで
この目で見ることのできる
数千の星の中の
たったひとつの星の上
同じ種類の生き物が
争い 戦い 罵りあい
勝ったとか負けたとか
上だとか下だとか
持っているとか持っていないとか
どんぐりの背比べを続けているのを
病気 事件 事故 災害
だれもが年老いて死ぬわけではないのに
死んでしまえば思い出しか残らないのに
今を満足することも楽しむこともなく
どんぐりの背比べを続けているのを
宇宙のどこかのはしっこで
ぼくはただ見ている
一千兆個の数千億倍のうちの
たったひとつの星の上
今日も視野の狭い人類は
宇宙のどこかのはしっこで
自分の首を絞めている
宇宙のはしっこで 古 散太 @santafull
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます