第7話 院二日目(2.27)

2月27日(火)小雨


 入院2日目となり、規則正しい生活と厳しいみたいな食事制限の開始です。


 先ずは病院内の売店にて朝刊と、併せて看護婦さんから教えてもらった”食品交換表”という栄養士さんには必需品の食材の本を購入した。この本は糖尿病患者の虎の巻と言われているもので、すべての食品を6つの分野に分類してあり、さらに80kcalを一単位とした食べ物の重量と目安量が見やすく表示されているのです。

 シゲルさんの場合の必要なエネルギー量は1600kcal/日なので、1日20単位分の食事量となる。糖質(2分類)・タンパク質(2分類)・脂質・ミネラル/ビタミンの6分類で、個性豊かな各患者の嗜好に応じていろいろな料理と必要量を組み合わせて簡単に献立てできるようになっているのです。


 ちなみに今日は、お腹の内臓の消化活動をチェックする目的で検便や検尿に加え、初めて聞くターゲスなる検査を受け、1時間半から2時間程度の間隔をとって血液を採取され血糖値の変化具合を調べられたようである。


 検査の合間に業務関連で会社への定時連絡を済ませ、午後には妻と長男ヒロシが昨日頼んでおいた卓上カレンダーや目薬などを届けてくれて、元気な姿を確認でき有難かったようです。同部屋の方たちも長期の方はおられず、本日は一人が午前中に退院され、その空きベッドにすぐ別の方が入ってこられ、差しさわりのない挨拶を簡単に交わした。


 本日から少しづつ病気についての教育プログラムが始まり、ビデオ教室がシゲルさん他数名をまじえて1時間ほど行われ、糖尿病なる病気の原因から症状、放置した場合の恐ろしさ、そして、色々な治療や対処方法などを認識させられたのである。明日は看護婦さんのほかに食事関係で栄養士さんによる糖尿病教室が予定されており、各自の状況によってそれぞれ運動療法も始まります。

ビデオの中身を自分にあてはめることで、各自の意識が有無を言わさず真剣にならざるを得ないものであった。


  ・体重:60.3kg 血圧:110~60 血糖値:271(朝食前)A₁c:11.6

    (朝食)中ご飯 みそ汁 焼どうふ小 豆

    (昼食)中ご飯 吸い物 刺身・生野菜 リンゴ半切

    (夕食)中ご飯 吸い物 メンチカツ 生野菜・果物

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