第4話 余命宣告かも

 人間ドッグ受診後の担当医からの宣告は、もしかするとと考えた事ではあったがシゲルにとってやはり大変なショックであった。

 「あなたは、間違いなく糖尿病を発症されています。痛みが全くないので、万一このままの状態で生活されますと、足の神経が疎外されシビレが始まり壊疽となり切断せざるを得なくなり、また視神経が壊れ失明してしまい、いろいろな内臓にも大きな障害が発生してしまいますよ。現在インスリンのバランスが崩れている状態なので、最悪の場合、高血糖もしくは低血糖などにより意識がなくなり、そのまま死に至ることもあります。確認しますが、ご家族やご親戚の方に、糖尿病や糖尿予備軍の方はおられないですか?・・・」

と言われてしまったのである。

 

 その後、父親や親戚などに問い合わせたところ、従弟が患っていることが判明し、更にはその父親が40代で、普段と変わりなく深酒で寝たあと、天国へ行ってしまったことがあったのを思い出した。もしかして?と感じた。そもそも、その頃は生活習慣病とか糖尿病・高血圧などは他人事であったし、身内の中でも酒席で話題となることは殆ど無かった。


 パソコンのネット検索で該当する箇所などを手あたり次第に確認しながら、無意識のうちに、これは今まで罹った病気やケガなどと全く違うことを認識させられ、真剣に今の食事や生活習慣を完全に切り替えねば、余命いくばくもないなと思ったのであった。

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