小説を読んでいるとその世界観に入り込むのに時間がかかることがたまにありますが、『銃と少女と紅い百合』はそういうことはなくすぐにその世界観に入ることが出来ました。また、爽快感のある戦闘シーンに独特な戦闘技能。好きな人は一瞬で心を掴まれるでしょう。端的に言って、超面白いです。
表現力が非常に高い作品で戦闘描写が細かく、読んでいるだけで情景が浮かんで来ることには驚かされる。それは戦闘以外のシーンでも顕著で、日常の平和な一コマでの女の子たちの会話はとても可愛らしさに溢れており、言葉選びも巧みで常に心を動かされる。登場人物全員にそれぞれの過去、個性があり、伏線や謎も沢山あるためその推理をするのもこの作品の楽しみ方の一つである。百合が好きな人は勿論のこと、百合を読まず嫌いしている人にも一度手に取ってもらいたい。