第20話 Extra 醍醐桜子
(この体勢……やばい)
さくらと身を寄せ合いながら、僕は理性をフル稼働させて煩悩を抑え込んでいた。
さくらがこうして甘えてきてくれることは素直に嬉しいし、期待に応えたいとも思うけれど、
「さくらがこんな風に甘えてくるの、珍しいよね」
「そう?」
「そうだよ。いつもは僕が甘えてるし」
「京君は司にだけはSだよね?」
「……え、そうかな?」
「S」
僕ってつーちゃんにだけはSなのか……?
自覚はないけど、言われてみれば確かにそうかもしれないと思った。でもそれはつーちゃんがちょっとMっぽいから……って、なにわざわざ反駁しないでいいことに固執してるんだ僕は。
さくらもそういことを望んでいるのだろうか? いやいや流石にそれは。
「さくらは……どうして欲しいの? その、僕に」
「それは京君が決めるべきこと」
「……だよね。どうしようかな」
「わたしは、京君になら何をされても嬉しい」
そう耳元で囁かれると、もうダメだった。
「さ、触っても……?」
「いちいち確認を取る関係?」
「……違うよね」
「京君はわたしに遠慮しがち」
「そんなことは…………ごめん、そうかもしれない。確かにつーちゃん相手なら何も言わずに行動に移してたと……思う」
「自覚があるならいい。わたしにも今後は遠慮しないで」
「えと、うん。わかったよ」
僕は頷き、さくらの肩に腕を回す。
ぎゅっと身を寄せ合い、どちらからともなく唇を重ねながら、甘ったるすぎて噎せ返りそうな熱を享受していく。さくらの手が僕の手をぎゅっと掴み、自らの胸へと誘導する。いとも簡単に形を変える果実は蠱惑的で、皮を剥いたマスクメロンのようにブルンブルンとした感触のそれに、僕はゆっくり指を沈み込ませていく。
さくらの息が徐々に荒くなってきた。
僕はノースリーブワンピースの内側へと手を忍ばせながら、ブラジャー越しに彼女の乳房を揉みしだいた。
「京君……の手……汗ばんでる」
「ご、ごめん。クーラーなくて」
「扇風機があれば十分。汗が心地いいって、あると思う」
しっとりしてるのが好きなのだろうか?
よくわからなかったけど、僕はさくらのワンピースをたくし上げて、それからブラジャーを外した。
ブルンッ、と外気にメロンが躍り出る。柔らかそうな二つの果実の先端はピンと尖っていて、見るからに硬くなっていた。思わず口に含みたくなるほど愛らしいそれを前に、僕はごくりと生唾を飲み込んだ。
「また大きくなった?」
「うん。わたし以上に大きい人は学校にいないから、自信はついてる」
そりゃそうだろう……。
さくらの胸は形も大きさもパーフェクトだ。これぞ真の禁断の果実なのでは? と錯覚してしまうほどに。
「あのさ……僕からもお願いしていい? さくらにしか頼めないことなんだ」
「もちろん」
「凄いマニアックな……お願いなんだけど」
僕は顔を真っ赤にしながら、さくらに耳打ちする。
前々から頭の隅にあった願望を要点を押さえて伝えると、さくらは耳を真っ赤にしながら頷き快諾してくれた。
※
夢のぱふんぱふんタイムを終えて、僕は放心状態になっていた。
ボリューミーな二つの山に挟まれるという至福の時間。その渓谷の深さときたら……きっとあのパノラマはさくらのおっぱいじゃないと見ることができない、そんな神々しさだった。
「意外に難しかった……。両手を使って寄せた方が安定するかな」
さくらは何やら自分の胸を両手で押さえながら、そう呟いた。僕はそんなさくらを睥睨しながら、あのホワイトマウンテンに挟まれる幸せを思い返して悶々としていた。
「京君。いつもより興奮していた」
「あ、いや……その……」
「大丈夫。男の子がおっぱいを好きなのは仕方のないことだから」
「そう言ってもらえると助かるよ……」
男のサガだ。こればかりはどうしようもない。
「わたしのおっぱいは、京君のもの。好きにしてもいい」
「さくら……それは反則だよ」
僕の理性がガラガラと音を立てて崩れ落ちていく気がした。
視線が自然と、さくらの顔、胸、そして下の方へと降りて行き、さくらもそれに気がついて僕の手を取った。
「……京君」
「さくら……」
「また挟んであげる」
幸せに、押しつぶされそうだ――。
圧倒的な質量とゼリーのような柔らかさに下半身を包まれる感覚。さくらは僕のそれを谷に挟み、上下に優しく揺さぶっていく。
理性が麻痺していく、というよりはメルトダウンしていく。
無論。
このあと滅茶苦茶パコパコした。
勉強もしないと……。
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