その2.演者の皆様が凄すぎる
おいいいいいいいいい!
読んでらっしゃいますか、キャラクターに命を吹き込んだキャストの皆様方ああああ!!!
私は!!!!
あなた方の演技が!!!!
掛け合いが!!!!
大っっっっっっっ好きなんですよ!!!!!
【声から感じるキャラクターの温度感】
先に申し上げておくと、私は声劇に参加したことがなく、演じることの大変さや、掛け合いの難しさというのを知りません。技術的なことに関しては無知なので、ここでは皆様が吹き込んだ声から感じた印象を書いていきます。
以下、エンドロールで流れたキャストクレジット順に書いていきます。
【ハル役/平熱紗夜 氏】
嫉妬心から喧嘩になったり、落ち込んでしょげたり、思い立ったが吉日とばかりに行動したり、最後にはすっかりお母さんになったり……、と全編通して感情の振れ幅が大きかったハルを演じた平熱さん。
こちらには声しか聞こえていないのに、ころころ変わるハルの表情が見えるようでした。
モニア役のもと氏ともども、魔女の家でのきょうだいのやり取りで胸がギュウ……ってなりました。
【モニア役/もと 氏】
透き通った歌声はまさに歌姫!
何より凄いのが、少年だと分かったあとで聴くと、確かに声変わり前の男の子っぽくも聴こえる絶妙な声色。演者さん凄ぇ……、てなりました。
魔女の家での迫真の演技で毎回涙腺を粉砕されました。
【ビンス役/むぎ 氏】
あー、いるいる! こういう幼馴染みいるよなー!
という親しみやすさ溢れるむぎさんの演技めっちゃ好きなんですよ。高校とかで同級生にいたら間違いなく仲良くなりたいタイプ。
ラストではしっかりお父さんになっていてほっこりしました。
【父親役/うまなみ 氏】
安定感と聞き心地の良い朗読に定評のあるうまの旦那(私は親しみと尊敬を込めて、以前から「旦那」と呼んでいます)ですが、本作では幼いハルのワガママに翻弄されたり、妻に言いくるめられたりと、コミカルな演技をされていたのがとても新鮮でした。
しかし、祭事の進行を取り仕切る場面での決断力や、二度目の捧げ歌に臨む場面での息子に安心感を与える姿は、紛れもなく一家の大黒柱でした。
【母親役/さらみ 氏】
【医者役/どらやき 氏】
一言聞いた瞬間、仕事の出来るクールビューティ感が凄かったです!
淡々と患者を診察しているように見えて、魔術などの「自身の力が及ばないもの」に対する諦めのような空気が出ていて、「あぁ、この医者は自分の仕事に誇りを持っているのだな」という印象が自然に感じられました。
【森の王役/人好優火 氏】
誇り高さ、王としての威厳、堂々たる立ち振る舞いなどを、スマホ越しにビシバシと感じた森の王。月明かりの中で颯爽と現れたときの安心感が半端なかったです。
個人的に「ふふ、私は争いを好まないのです」の台詞の、優しげな笑みが最高でした。
【魔女役/はちゃこ 氏】
「お入り」の一言目が聴こえた瞬間に「あ、魔女だ」と確信するほど魔女感溢れてました。マイペースかつ、自分の人生を楽しげに語る声から、「あぁ、この魔女、最高に人生を楽しんでるんだな」という説得力抜群。
かと思えば、声の端々から「安心して話せる大人」という印象も受けました。こんな大人になりたい。
【フィーネ役/むっち 氏】
以前、うるうさんの戯曲を読む配信にて、菊池寛の『父帰る』でご一緒させていただいたむっちさん。『父帰る』では母親の役でしたが、今回はまさかの子ども役……。振れ幅すげぇ……。
無邪気な「魔女になりたい!」の台詞から、天真爛漫な女の子の姿が連想されて、なんとも暖かい気持ちになりました。
【魔女のヴァイオリン役(演奏)/おあげ 氏】
まさか楽器に表情があるように感じる日が来るとは思わなんだ。おあげさんの演奏していたヴァイオリンから感じたイメージは、人間が好きで、普段は魔女と暮らしているから、来客が嬉しくて堪らなかった。そんな印象です。
魔女に叱られてしょげていた音ホント好き。
【ストーリーテラー役/shibu 氏】
開幕に聞こえたshibuさんの語りかける口調は、まさしく魔法の世界への入り口! 舞台劇や演奏会など、今まさに幕が上がる時のワクワク感が堪りませんでした。
「装丁は布張り。年代物ですが、造りはしっかりしております。」と丁寧に本の特徴を語る姿から、司書でもあり、またソムリエのようにも感じる人物が見えるようでした。
【村人1役/TAKARA 氏】
【村人2役/鉢出響 氏】
【村人3役・狼2役/easygoer 氏】
【村人4役/愛ゆなNo17 氏】
【村人5役/ちよ 氏】
暖かい村の空気と、祭事の行方を見守る様子をビシバシと感じた皆様の声。どの方も素敵でした。あの中に混ざってざわざわしてたい……! なんてことを考えておりました。
また、easygoer氏は&B氏と共に狼の役も演じておられて、王への忠義心溢れる演技が好きでした。
【楽隊1役/柚子 氏】
一声聞いた瞬間に「あ、柚子さんだ」と分かる暖かい声音。本作でも健在でした。
【楽隊2・狼1役/&B 氏】
楽隊のお兄さん感と、険しい顔の狼の二役。正直、初見で同じ人だと思いませんでした(クレジット見てびっくり)。
【看護師役/日々ひなた 氏】
爽やかなお兄さん感溢れる声。診療室でのやり取りから、普段はけっこう先生にビシバシ指導されているのかなぁ……、なんて考えてました。
【患者1役/みな㊲ 氏】
【患者2役/Yuki 氏】
モニア以外にもたくさん患者がいることを教えてくれ、更に年頃の女の子らしく噂好きな話しぶりがいい味出してました。
【魔獣役/蛇蝎 氏】
地面を踏みしめる音が聴こえただけでも「いや怖い怖い怖い」ってなるのに、蛇蝎氏のぎこちない話し方から感じる異形感が更に恐怖をあおってくるという。
普段、何の気なしに話している言葉を分割して、ぎこちなく話せるっていうのが凄い……、ホント凄いです……。
【司書役/けぬ 氏】
凛とした雰囲気でテキパキ仕事をしているような印象の司書さん。どこかで聴いた声だな……、と思ったら『蟹満寺縁起』で青年役をしていたけぬさんでしたか。キャストクレジット見たときに「あー!」って声出ました。
―――
以上、出演されていた演者の方々へのコメントでした。
とにかく言えることは、みなさん役への入り込みが凄い! ってことでした。
『Con:Fine』が本当に本だったとして、自分もそっち側に入っていきたいなぁ……なんてことを考えるくらいには。
余談ですが、私は子どものとき本を読みながら、いつも「本の中に行きたい」なんてことを考えていました。大人になってまたあの感覚を味わうとは……。
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