第5話 まぶしい幼なじみ

 一年経った頃、遠方の大学に進学してあまり顔を合わせられなかった秋也と少しの間会話する機会があった。


 夏の暑い日で、アイスキャンディを公園で並んで食べた。

 この公園は学校帰りによく二人でダベってた場所だ。

 喫茶店なんかよりずっと俺達らしい場所。


「僕、今大学の近くにある中学の野球部でコーチやってるんだ。顧問の先生がおじいちゃんで直接指導できないからって頼まれて。今も楽しいよ」

「そっか」


 笑った秋也の額ににじむ汗が、太陽に照らされて光った。

 なんだか妙にまぶしく感じた。

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