終わりのないような戦いも、今朝、僕たちは雪玉で遊ぶんだ。

少年が追憶するのは、大陸西側を占める大国ギルトの陸軍第二十三分隊隊長ティファ・アメトンとの出会いと過ごした記憶だった。
戦場で戦う兵士がみた束の間のやすらぎを、少年と少女の視点を変えて描かれていく。
はたして、真冬の樹海を彷徨いながら、少年はどこへ行くのか。