女を擦り潰すもの

1.概要

 錫見原市のトイレなどに現れた怪異。金子鈴美及びその胎児のある一つの姿。Twitter上で表示された事件としては、公園の公衆トイレで出産した相口瀬里華を襲ったものがある。それ以外にも複数の女性を襲っている。黒い胎児と発生場所は似ているが、こちらは人間一人が入りきる空間にしか現れず、妊娠中の女性や出産直後の女性を襲うといった違いがある。

 時間経過によって金子鈴美が市内に顕現する場合、その子機として利用される。その場合は香織や心寧も襲撃対象となり、川を主なテリトリーとして襲撃する。

 金子鈴美の遺体焼却と共に消滅したが、錫見原市の本編終了後に鈴美が錫見原市を支配しているため、再度現れている。また、本編後は複数体に増えており、材料として今までに取り込んだ出産直後の女性や妊娠中の女性、その胎にいた胎児を使用している。

 

2.行動指標

 四方2メートル以内、高さ無制限の空間へ優先的に現れ、出産を終えた女性や妊娠中の女性を磨り潰す。磨り潰した後は取り込む場合もあれば、その場に残すこともある。金子鈴美の精神が強く表に出ている場合で、尚且つトイレの個室にて行動を起こした場合は、そのまま遺体をトイレに流すこともある。なお、出産直後の襲撃の場合、赤子には手を出さず放置する。

 この怪異は市内に1個体のみの存在のため、複数地点で現れることは少ない。また、行動は下水道の配管や川などの水をなぞって行われる。

 

3.補足・元ネタなど

 黒い胎児を模倣した存在として作成された。そのため、大本の元ネタは「コインロッカーベイビー」になる。ただし、要素としては「子供を産む存在(母親というもの)の全てを恨むもの」といった部分が強い。

 そのほか、金子鈴美という女性が殺されたこと以外で他に悪意を振り撒くとしたらどんなことをするか? それがどうやって錫見原市の維持に繋がるか? といった思考のもとに作成されている。

 また、胎児の要素も入っているが、存在としては母親である金子鈴美と半々くらいで混ざり合っている。行動指標が設定される上ではこちらの胎児の要素が強く出ている。ただし、金子鈴美と共に死んだ胎児に意思があったかは定かではない。

 川や下水道を伝って行動する理由としては、錫見原市の「水(特に温泉)」が「羊水」の要素を持ち合わせるため。胎児の要素や母子的な概念を持つ怪異の多くはこの羊水を伝って行動するように設定されていた。これは特に鈴美との関連が強い怪異に多い設定だった。

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