その他キャラクター③井森響子、杉浦弥太郎、全裸盆踊り、瑠香

井森響子

 井森響介の母親であり、井森誠之助の妻。響介を出産後、一年内に死亡した。守上心寧の母親とは姉妹であり、妹として慕っていた他、心寧のことも可愛がっていた。死後、神道式で葬儀が行われ、誠之助らには不干渉ながら見守っている。明屋慈畢愎神などの元々怪異である者は彼女に干渉可能のようで、会話を行っていることもある。

 小夜姫の子孫であったことや、彼女が誠之助と共に埋葬したことで神となったことなどから、明屋慈畢愎神には好かれている。明屋慈畢愎神が神になって初めて行った現世への干渉が目洗い井戸(錫見原市では波羽神社、現実では井森家の神社に存在する視力や視界の回復能力がある不思議スポット)の生成だったことなどは、これらに起因している。


杉浦弥太郎

 錫見原市内に在住していた生物学者。特に脊椎動物を研究しており、市内の不思議生物であった喋る牛、喋る三本足のカラス、喋る犬について調査していた。明屋慈畢愎神の一羽を捕獲して足環やGPSを付けて追跡調査を行うなど、基本的に真っ当な方法で研究を行っていた。錫見原市生成後に響介が飛び込みで話を聞きに行くなどしていたことから、彼を中心に香織らと交友があった。

 同年代且つ同世代の子供を持つ親として、井森誠之助からは度々響介のことで詫びを含めた相談を受けることがあった。この誠之助との会話をトリガーとして、錫見原市生成初期から錫見原市が存在しないことを知っていた。

 また、今回はあまり関わることは無かったものの、ストーリー進行によっては彼が錫見原市の調査に同行するルートが存在していた。

 錫見原市消滅後は東京都の自宅にて目覚める。現実でも大学で同様の研究を行っている教授職であったため、錫見原市とはさほど変化のない暮らしを送る。暫く後、新宿区に願いを叶える三本足のカラスがいることを聞き、井森家の神社を訪ねる。そこで錫見原市の記憶を思い出し、井森父子との交流を再開。特に井森誠之助とは茶飲み仲間兼友人のような関係となる。


全裸盆踊りグループ

 錫見原市の果樹園付近で全裸で盆踊りを踊っていた二十名ほどの集団。錫見原市内で三つの神社の信仰が重なって出来上がった新興宗教的なものであった。金子鈴美が始めた信仰ではなく、自主的に集まった集団であり、深夜の山中にて全裸で盆踊りを踊る以外のことは特にしていなかった。

 錫見原市消滅後も市内に取り残されている。


瑠香

 錫見原市の波羽神社境内の奥で発見された少女。錫見原市で生活しているうちに「穴(市と外部の狭間)」へ落ち、行方不明となっていた。その後、たまたま別の行方不明者を捕食していた明屋慈畢愎神が狭間から引きずり出し、神社内に放置した。一度狭間に落ちたため、錫見原市の存在を否定する移住者と似た存在になっている。そのため、彼女が同行する状態で旧鈴魅村へ向かうと金子鈴美と遭遇、鈴美の葬送が始まる。

 物語の進行によっては彼女が菅沼に殺害されるルートが存在していた。

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