その他キャラクター②(古畑夫妻、久染信博、深山、温泉旅館の女将と旦那)

古畑夫妻(古畑吾郎、古畑香子)

 香織と光暉の本来の両親。古畑吾郎は二人の実の父親であるが、香子は後妻であり血の繋がりはない。光暉の精神的な障害であったことを理由に菅沼によって殺害され、海に捨てられた。

 香織については生まれてすぐから病院生活を送っていたこともあり、殆ど存在しないものとして扱っていた。対して表上は優秀であった光暉については、「自慢の息子」「私たちが生み育てた神童」と宣っていた。

 古畑家自体がそれなりの資産を持った裕福な家ではあり、古畑一家事態は実労働をせずとも生きていける環境であった。しかし、その生活費の殆どを遊ぶことに使っており、存在自体を忌み嫌っていたこともあり、香織に対しては殆ど最低限の資金しか回すことが無かった。


久染信博

 光暉の友人であり、菅沼の鈴美殺害と古畑夫妻殺害を手伝った人物。光暉を家族というしがらみから救うためという理由で自ら進んで手伝いを名乗り出た。主に菅沼のアリバイ作りや死体処理を手伝っていた。古畑夫妻殺害後、野放しにするとリスクが高いという理由で菅沼に殺害された。


深山

 錫見原新聞の若手記者だった人物。個人的に錫見原の怪異や神格を追っていく中で、文雄から新聞社内を探る密偵としてスカウトされた。オンライン記事を通して文雄らにメッセージを送る。また、響介らとは別の形で錫見原の怪異事件を解決することもあった。

 現実世界ではデビュー作以降鳴かず飛ばずの売れない若手作家。錫見原市崩壊後は現実世界で再び小説家として活動を行う。文雄とはその後顔を合わせることは無かった。


鈴古温泉の女将と旦那

 鈴古温泉の旅館を運営していた夫婦。源夫妻の元でアルバイトをしていた女性が女将となっている。夫は元交番勤務の警察官だった。旅館の経営状況自体は良く、怪異についても「ルールに従えば良い」という認識だった。香織とも仲が良く、女将は彼女を妹のようにかわいがっていた。

 現実世界では神奈川県の三浦市にあるとある旅館の若女将と若旦那だった。源夫妻との関係は同じである。旅館にはまだ若女将の両親である先代の女将と旦那がおり、修行中の身であった。錫見原市崩壊後は錫見原市のことは殆ど覚えておらず、たまに情景がフラッシュバックする程度。現実世界で元の生活に戻り、娘を生んだ際に源夫妻の元へ顔を出す。夫婦で娘に「夏織」と名付けた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る