守上心寧

1.概要

 錫見原市に鎮座する波羽神社の一人娘。香織と共に同神社の小夜姫候補に挙がり、選考の中で交流を深める。

 本編中に香織を守上家が保護したことや、響介の従姉でもあることから、作中キャラクターの中でも皆の「姉」のような立場であった。

 現実世界でも響介の従姉であることや、神社の跡取り娘であることに変わりはない。ただし、明屋慈畢愎神ではなく天照大御神を祀った東京都内の神社の宮司の家系である。

 また、錫見原市内生成時に記憶や思想の改ざんが強く行われていた。これは錫見原市生成前の彼女が進路の悩みやクラス内での蟠りを抱えており、一種の抑うつ状態であったためでもあった。

 

2.パーソナリティ

 高い分析能力を持ち、一歩引いた場所で状況を俯瞰するリーダータイプでもある。ただし主観を他人に押し付ける性質もあり、暴君としての振る舞いも多くみられる。

 また、錫見原市の探索メンバーの中では最年長(香織らは高校二年生、心寧は高校三年生)だったこともあってか、生来強い責任感がより強く出ており、過保護になっている場面もあった。特に香織や響介には庇護欲を煽られていた。

 なお、怪異に対しては「人間以外は全て下等な存在である」といった無意識的な差別意識があり、暴力的になる。

 

3.補足情報

 本編開始当初は存在しなかったキャラクターである。(響介の従姉というポジションは最初から存在していたが)作品が動くにつれ響介や菅沼、香織の倫理観や良心のバランスが悪すぎることがわかってきたため追加となった。


4.行動方針

 基本的な行動は社会的倫理観に準ずる。また、対人に関する恐怖を持たない。怪異へは平均的人間の恐怖感を持つ。

 探索への参加は積極的ではなく、香織らの精神的安寧を保つことを目的として、「帰る場所」を積極的に確保する行動を多くとる。

 親密度が低い相手には礼儀正しいが、仲を深める程に態度が砕けていく傾向を示す。


5.錫見原市消滅後

 東京都内にある自宅の神社で目覚める。響介からの連絡で香織の入院する病院へ向かい、彼女の最期を看取る。

 その後はいつも通りの日常に戻る。響介らの怪異調査に加わることは無いものの、彼等のストッパー役として大人達との連絡役などを買って出る。

 また、将来の夢として「神社にみんなが安心出来る場所を作る」「みんなが帰って来られる喫茶店を作る」を掲げ、弟子入り先としてとある洋菓子店兼カフェを営む夫婦を探し始める。

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