キャラクター解説

古畑香織(源香織、中の人ちゃん)

1.概要

 2023年3月14日に「東京都錫見原市は存在しません」というアカウントを作成し、事件や異変について投稿し始めた「中の人」。普段は錫見原市内の羽場島総合大学付属高校に通う。

 錫見原市生成以前は病を抱え、15年の生涯を閉じる直前だった。

 東京都錫見原市が「響介の夢」であることから、錫見原市内では基本的に健康体であり響介に対して好意を示す。

 兄である光暉を探すために東京都錫見原市が存在しないことを証明しようとし始めるが、次第に兄の裏の顔を知っていく。


2.パーソナリティ

 本作品で最も「人の心が無い」キャラクター。

 善意も無ければ悪意も無い。言うなればその精神性は虚無。

 兄を探し始めた理由も「兄が失踪して探さない妹など存在しない」という強い義務感から。実際には大して兄妹愛なんて抱いていない。ただ兄が自分を愛してくれていたことは理解しているし、感謝はしている。けれどそれが行動の理由にはならない。相手が何をかしてくれたから自分も恩を返さなくては、という考えは一切持っていない。そのため、鈴美に対しても「友人」というレッテルを鈴美から貼られていたからある程度大切にしていただけであって、それ以上でもそれ以下でもない。友人として扱うべき場面以外では全く何をする理由にもならない。

 ただし、響介に対しては確かに好意を抱いていた。それだけは義務感でも強迫観念でもなく、唯一本人が自分から抱いたもの。


3.本編内での勝利条件

 ①東京都錫見原市の非実在性の証明(如何なる方法で至っても良い)

 ②-1井森響介の「未来」の獲得(井森響介との和解ルート)

 ②-2井森響介の「願い」の拒絶(井森響介との決別ルート)

 ②-3井森響介の失踪(楽園ルート)


4.行動指針

 基本的な行動は社会的立場に従順。ただし目的の前には己の死を問うこと無く行動。

 兄の過去が暴かれる程に錫見原市に希釈されるが、別目的(響介や友人らを守るなど)を新たに設定可能となった場合、希釈されずに新たな目的に向かって行動する。


5.フレーバー情報

 古畑香織はかつて橋本寿々美という名を与えられようとしていた子で、古畑香子は実母ではない。古畑光暉と古畑香織は橋本寿々香と古畑吾郎の子である。

 小夜姫候補に選ばれた後は、深夜に無意識にツイートを行っていたが、これは「小夜姫」本人によるものであった。


6.錫見原市消滅後

 死の床であった病院で目覚める。数日、喋ることは出来ないものの周囲を認識出来る程度に回復。その間に集まった井森響介ら友人達に囲まれて息を引き取った。その場に兄である古畑光暉はいなかった。

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