第22話
その後藍沢に「お前ら似てねーな」みたいな事言われた
同意しかできなかった
まぁそりゃそうなんだけどね、義兄弟だし。
お昼になり藍沢と食堂に行ってみると食堂の中が見えない程に人がかりができていた
「なんだろうな、友近、イベントでもあるの?」
「いや、なかったと思う」
「じゃあ、ちょっと聞いてくるわ」
といい手近な人と話してる
なんか、めっちゃ楽しそうなんだけど
あいつ本当に転校生だよな...
戻ってくると
「なんかめっちゃ可愛い一年生3人がいるらしい、とりあえず飯食おうぜ飯、でも、どう入るよ?」
藍沢がそう言うようにそんな狭くもない食堂の出入り口が人で一杯になっている。
だが、そんな道を通る技を俺は知っている
「ついてきて」
といい人混みの中に姿勢を正してランウェイを歩くように進む
すると...
「友近くんだ」「やっぱかっこいいー」
「道を開けろ〜」
みたいな事を言いながら道を開けてくれる
気持ちはいいけどちょっと申し訳ない
そのまま食券機で日替わりランチを買いおばちゃんに渡すと
藍沢が
「なぁ、おすすめとかってある?」
「日替わりランチとか」
「そっか」
藍沢も日替わりランチを買いおばちゃんに渡す
その後日替わりランチを受け取り空いてる席を探そうとするが、まぁ出入り口に人が溢れているということは、席が空いていない訳で…
それでもあきらめず探していると遠くから
長机の空いている席を見つけ、藍沢に声をかけ、近くに行くと、最近(朝)聞いた声が聞こえる
「一緒にたべよー」
その方向を見ると穂乃香がこちらに向かって手を振っていた
また、その横を見てみると前に家に来た早瀬さんと姫野さんがいる
あぁ、可愛い一年ってこの三人のことね。かわいいよね、分かる。
なんだろう、やっぱこれで断るのってよくないよな
というか、断れないよね。
「原木はいい?」
「ノープロブレムってやつ」
藍沢の同意を得て向かう
その長机の空いている席に座ろうとすると穂乃香が席を移動し3:2の形になる。
「久しぶりですね、友近さん」
「そうですね」
最近感覚が麻痺してきたけど、この4人に囲まれるのちょっとと言うか、結構気まずい。周りから見れば釣り合っているように思われるかも知れないが、内心場違い感がメチャクチャあるんだけど、まぁいっか周りから見れば釣り合っているし、
ここいらでちょっと陽キャムーヴしますかっ、
「姫野さんも久しぶりですね」ニコッ
「そだねー」
「え、なにお前知り合いだったの!?と言うか、お前そんなんだったけ?」
「HAHAなにいってんだ?前からこんなんだったろ原木」
「そうかー?」
「ヤバいwww」
疑いの目を向けてくる。
そうだろう、そうだろう、今の俺は過去の俺では無いッ!
そしてなんで笑う穂乃香。
「もちろん!」
「あはははははははwwwwwww」
まじでなんで笑うんだよ
「なんで笑うのかな、穂乃香」
「だってww、普段と違い過ぎてww」
「たまに、こういう事になるんですか?穂乃香」
「知wらないww」
「うん、ちょっと面白い、あの、あれ?あの友近の友達らしきひとって誰だ?」
「あ、本当ですね、今もニコニコしてる友近さんの事めっちゃ疑った目で見てるし仲がいいんですかね?」
「聞いてみたほうがw早いんじゃないwwかな?」
「いつまでほのちゃん笑ってるの?」
「おけ、一旦落ち着くわ、すっー」
「あ、まだ皆に紹介してなかったね、最近転校してきて友達になった原木君です」
「あはwははwwはww」
「よ、よろしく」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます