第20話

俺はギャルゲーは少なくない数をやってきた、それと同じだ友達を作るなんてものは、特に、最初の方は友達になるのを目標にするものも多い

と、いうことで俺の席の隣に用意したのは、藍沢 原木さん。16歳 陽キャ

彼は昨日転校してきて、隣の俺に話しかけてくれた人、嬉しい!真の陽キャは心まで陽に包まれ、優しいと聞く彼は、その典型だ。

その当人は当然のようにこのクラスのカースト最上位グループに入っている。ずるい

だが、俺はあきらめない!陰キャ同士が二人きりでいると何も喋れないが、

真の陽キャである藍沢と陰キャの二人だと話は違う。

なぜなら、相手から話しかけてきてくれるのだ。

まぁ、陰キャは自分から話しかけられない意気地なしってだけなんだけど

頭の中の憂鬱さが足にまとわって動きにくいが、学校に行こう

こういうときは頭を空っぽにして、どこに向かってるか忘れてなんとなくで行こう

教室の扉を開け、自分の席に向かおうと、藍沢がこちらに気付き、「おはよう」と挨拶してくれる。


「あぁー⤴あァ⤵うぁ、あ”?」


あ"?こちとら登校中誰とも会いたくないから、始発で来てるんだぞ、なんでこんな早いの?


「おは、よう」


挨拶を返すのは家訓で義務化されていてよかった

条件反射最高!


「友近、早いね!何か理由でも?」


俺は君がなぜ始発の電車より早く来ているのか理由が知りたい


「あ、いえ、特には」


学校以外のとこで知り合いに会いたくないからなんて言えねぇ


「俺は、日課の朝のランニングがてら走ってきた」


は、走った!?マジか、サッカー部って言ってたしな、すげぇな藍沢


「す、すごいですね」


「友近は何でこんな早いの?部活?」


「え、あー。そうですね、部活です。」(大嘘)←帰宅部


「なんのー?」


嘘つくんじゃなかった

あーどうしよ、これから謝る?

でもいきなり謝ったら迷惑じゃね?それとも「帰宅部です。」って言う?いや、それもどうなん?

ど、どうにかして言い訳を............


「......」


このとき藍沢 原木 16歳とある事を察する。

あ、これあれだ、相手の質問になんとなくyesって言ってよくよく考えると嘘で

相手に言い出せないやつだ。

話題、変えなきゃッ!


「あ、そういやさー敬語取れてないじゃん」


「すみません」


そうだっためっちゃ忘れてた


「ほら、また。あと謝るなよ、なんかこっちが攻めてるみたいで気分が悪いから」


「わかり...わかった」


ひさしぶり、というか初めて高校でタメ口で人と話した気がする

というか、これ友達なのでは?

つまり、夏は皆でバーベキューして、球技大会ってこと!?

と、段々と嬉しくなってくると

足音が聞こえてくる。

少しずつ大きくなっていく事を考えると、こちらに向かっているのだろう


「なぁ、誰だと思う?俺、びーちょ」


誰だよびーちょって

それにしても、誰なんだろうか

こんなに朝早く、意識高い系か?

それなら......


「高杉さん、とか」


「ありそー」


そして教室の扉が開く

そこにいたのは...


「おにーちゃーん居るー?」


穂乃火だった

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