二年生1学期

第18話

憂鬱だ。最悪だ。

奴が、学校が、登校時間が、来る!

と、布団の中で、もがいている訳だが、ここで「お兄ちゃん、朝だよ起きて!」みたいな、兄弟イベント起きても良いと思うんだけど

って思ったけど、起きねぇわ、だって穂乃香朝弱すぎて、10時、9時に起きるんだもん、と言うか異性が自室に入って起こされるというのは怖くない?だって勝手に部屋に入って来られるんだよ。

自室というのは自分の部屋だから自室と言うのであって他者が入って来ない、自分だけの絶対領域なのに、寝てる間勝手に入られるのはなー

やはり、アニメの中での出来事は現実に持ってくると結構駄目なやつ多いだろ。

俺も、昔は「ああー可愛い妹とか、可愛い居候できねぇかなー」と、大声で言ったことを覚えているが、実際できてみるとギャルとオタクの我々とは住む世界が違うのだ、オタクに優しいギャル?いますよ!だって穂乃香優しいと思うよ!でもね、その優しさ?コミュ力は俺達にとっては毒であり、みんなに分け与えられるわけであって、決して俺達が特別なわけじゃない事。

話が逸れた。

とりあえず、枕元のスマホを取り時間を確かめる。

画面に明かりが灯り映し出された時間は...7:20

えっとー、学校に8:00に着くには、ギリ7:30に出ればいいから後10分か、

服着て髪整えてご飯は...いいか、これで少し余裕持って行けるか、やること決まったら後は実行あるのみ!

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おなかすいた

立つのって意外と疲れるのね。

窓側最後列という最高な自分の席に座り先生の話を聞く、そして俺は驚いている


「はい私、七瀬 志那です。ずっと保健室の先生で居たかったんだけど、私教員免許持ってるからね、なっちゃた。学校職員は人手が足りてないので年中求人してます。みんなも教員になろう!そしたら私は保健室の先生に戻れる!ヤッタネ!」


あの先生七瀬って言ったんだ初めて知ったな。

少し周りを見回すと小声で「オレ絶対先生になる」と言ってる人いた

あれがロリコンか。


「なんで先生、保健室の先生がいいんですか?」


「なんとなくだよ、あと、前一回担任やった時、背が小さくて舐められまくったから。あのクソガキは一生忘れん」


なにやったんだよ、そいつ


「ここで皆さんにサプライズがあります。」


「せんせー、先生が先生な時点でサプライズです。」


それはそう


「それは良かった、それを聞けて私は嬉しいよ」


「で、何なんですかサプライズって」


七瀬先生とそのサプライズがあるってこの教室面白そうだなー


「じゃあ、そろそろ来てもらいましょうか」


誰か来るのかな

扉を開け、見覚えのない人が入って来る

俺と背丈は同じくらい?遠くて少し見ずらいな

目悪くなったのかな、こんどメガネ買おう


「大阪から親父の転勤でこっち来ました、藍沢 原木です。よろしくッ!」



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