第16話

あのーうん、ふつーの、当たり障りのない話だけをしてたからどちらかというと

お兄ちゃんの方が校長先生ぽかった

そんなことを考えている内に入学式が終わって教室に案内され、自分の椅子に座るとこのあとの予定を話し始めた、どうやら簡易的な自己紹介と部活動の紹介、学生手帳などを配られるらしい。

一通り説明し終わり自己紹介を始めるらしい


「じゃあ、まず私、先生から宮沢 光栄です。緩くやってくんで、よろしく」


男のメガネかけてるやる気のなさそうな先生だ、なんか結構痩せてて、身長が高い、というか体が薄くて心配になる、大丈夫なのか?

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「神樹〜、まりーなじょるばーの〜同じクラスだー、ヤッター」


と学校からの帰り道、後ろから二人に抱きつく


「そうですね、良かったです」


「だれだよ、マリーナジョルバーノ」


「知らない」


「知らないのかよ!」


神樹が仕方なく、くっつかれてあげてます。と言う感じが漏れ出てたので仕方なく二人から体を離す。もうちょい隠してもらっても良いと思うんだけどなー


「そういえば明後日二年生と一緒に学校を散策するらしいですよ」


「あー言ってたね~」


「お兄ちゃんと一緒に出来るといいな」


「ほのちゃんお兄ちゃん大好きだよね」


「まぁ、隠す理由もないし、大好きデェース」


「でも、他にどんな二年生が居るのか気になりますね」


「そーだね、学校の詳しい事も知らないし」


「明日も学校楽しみだ!」


「明日は二、三年の始業式があるので私達は休みですよ」


「え、えええええええぇぇぇぇぇぇぇぇ〜〜〜〜〜〜〜!」

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ウッ

疲れた、挨拶なんて前で一切の思考を無くし、事前に決めた言動を取ればいいだけなんだが

流石にあんな大勢の前でやるのは思考を放棄しても本能が恐怖してしまったらしい

そのせいか久しぶりに吐いた、結構気持ち悪い、オゥェ

帰ってさっさと寝よ。


「ガラガラガラー、もう大丈夫そう?」


この学校の七不思議の一つ保健室、年齢不詳の先生、という話があるのだが、俺も初めて見た時びっくりした、身長は小学生のように小さく、声も子供っぽい、顔も幼く更にかわいい、それでもちゃんと教員免許を取っているのでつまりは合法ロリってことか

偶に保険の授業とか担任が不在時のホームルームなどをしているので認知されているが年齢を聞くと必ず「秘密です♪」と返されるらしい、生徒からの評判はとても良い

ちなみに彼女のせいでこの学校はロリコンが増えたらしいが決して俺はロリコンじゃない...‥はずだ。

その先生が扉を開ける音を口に出し黒く腰まで伸びてるキレイな髪を揺らし天然水と書かれたペットボトルを持ってる

俺のために買ってきてくれたのだろう


「あ、っはい、水あ,りがと‥‥」


先生がキャップを外し水を飲み始める


「ん?なに」


俺のために買ってくれたんじゃないのか、まぁ俺は水道水飲んでろってことかな


「なんでも無いです」


水を飲みながら、椅子の背もたれをまたいで座りこちらを見る

あれ行儀悪いからやめろってお母さんに怒られたな


「そう。そういやさ、新入生に加賀っていう人居たんだけど妹?」


「一応そうですね」


「いやー、めっちゃ可愛いかった、ずるいなーあんな妹ほしいなー」


と言いながら椅子でくるくるしてる


「んー、君さー、顔いいし、性格もいいけど...君、友達いるの?」


なんかちょっと質問酷くないか?


「まぁ、はい一応」


いないけど、これは言わぬが花ってやつ、多分


「そう、そうか、うん、君と話していて気付いた事があります。君は質問をしないね、これは会話の基本だよ、だからね練習をしよう。」


早く帰って寝ようと思ったのに、これはさっさと済ませた方が早く帰れそうだな

というか、友達いないのバレてたっぽい


「えっと、どうやって」


「そりゃもちろん私に質問するんですよ」


まぁそうだよな


「わかり、ました。...」


とりあえず何か話の種を作れば良いのかな?

んー。あ、指輪ついてる、あれ前につけてたっけ?

まぁいいやつけてるという事実は変わんないし


「先生の夫さんってどんな人なんですか?」


「え、いないよ、なんで?」


こっちがなんでなんだけど?


「え、だって、指輪」


と、いい指輪をさす


「あーこれ、なんか告白してくる生徒が居るからつけてるんだけど効果ないんだよね、なんでかな、なんなら君が男避けになってくれてもお姉さん良いんだけど」


「はは、ご冗談を、それでは失礼します」


と言い帰ろうとするが、腕を掴まれる。


「おいおい、質問しっぱなしなんてレディに失礼じゃないか?」


おいおい、ジェントルマンを帰らしてくれよ


「では、なにか聞きたいことがあるのですか?」


「なんかちょっと不機嫌じゃない、まあいいや。学校は楽しい?」


不機嫌が声に出てたか、どういう意味だろうか、とりあえず答えとこう


「それなりに楽しいですよ」


「...そう、気を付けて帰るんだよ」


早く帰りたいから、なんとも言われない答えにしたが、さっきの間はなんだろう

バレてたりしたらめんどいな

そう言い手を振ってくれている。どうやらバレてなかったらしい

そして見た目的には先生の方が襲われそうだけど


「それじゃあ」


と言い、扉を閉める。




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